我々は、総じて「宇宙の申し子」である。
過去から現在。 あるいは永遠の未来へ向け、創造の源は全て宇宙が包容する。
我々の捉える世界感・哲学・宗教・イデオロギーあるいはそれらの延長上の学問
は宇宙の存在に対して常に相対性を有しており、極限の有と無からは回避する事
は不可能である。 そういう仮定で、形を創造するのであれば人間は、宇宙に対し導
きを求めるべきである。
深遠なる宇宙(大宇宙)と、内蔵する宇宙(小宇宙)―その同義性が私の求める表
現の根幹をなす。
我々は形態を見ているが潜在意識において、精神・心・気あるいは情という融通
無形の眼を通してそれらを認識している。
その時、我々は時空を超え同一の領域で、その形(建築)の存在意識に触れている。
更に、逆説的な表現をすると、その建築に宇宙が宿る物であるなら時の流れに係る
ことなく永遠の生命を生じさせたとも言える。
建築形態に欠かせないものそれは、バランス(中庸)である。真・善・美を宇宙の本
質と悟るならば、時をも含めた始まりの中心・・・。
そこからの秩序ある放射、終わりの無い膨張、形而上的なものを幾何学的に集約し
象徴としての精神は継承する。それが私の模索そのものです。
具体的キーワードは、形として、円・相対性・螺旋の反復・素材としての過去と未来
の融合、色彩として無彩色・生命(生命体)・自然(石・木・水・火・緑)。
地球上に列記する建築を、何基か誕生させることにより、宇宙との解逅を試みる
それが私の願いであり、終局的に標として揚げるものであります。
全ての事柄は、必然性を兼ね備えた偶然の連続。宇宙誕生から導きの延長上に
なる結果に他ならない。
建築の形として、宇宙に介在する理想の形態を常に追い求める(自己の存在を認
識する意義も含め)。
さらに、形態表現は宇宙にとらわれることなく様々なコンセプトに挑戦したいと考え
ております。
抽象的表現に終始した観は否めませんが、それが私の観念であります。