コンサートホールUrari

このページは、ふくしま医院のコンサートホール、「Urari」の紹介です。


ミューズ(美神)の降りる瞬間

 医療改革の真っ只中で、誠にのんびりした話で恐縮なのだが、二年前に新築した当病院の待合室ののことを書きたいと思う。
 設計は、釧路出身の鬼才と言われた毛綱毅曠氏で、昨年惜しくも熟年で亡くなられ、奇しくも当院が釧路市での最後の作品となった。設計依頼の時、なるべく広く高い天井の待合室を希望したところ、さすがは鬼才、広さ五十畳、高さ九mの大きなホールを擁するユニークなクリニックが出来上がった。打放しのコンクリートの壁は一見、冷たい倉庫を思わせるが、ここで聴くCDの音は、豊かな残響に伴われ、古城の広間で聞く感覚に近い至福の瞬間を私に与えてくれる。何ヶ月か経ったある日、かねてより眼をつけて(耳をつけてと言うべきか?)音楽仲間が「先生だけはズルイ」と言うことになり、地域のライヴステージとして利用されることになった。現在では、ふくしま医院ホール「Urari 」(ウラリ:アイヌ語で霧の多いところの意)という立派なネーミングまでついて、地域での練習場となったり、リサイタルやコンサート会場として、少しずつ定着してきているように感じる。CDを一人じっくり聴くのも格別だが、ライヴのみんなで楽しむ高楊感も素晴らしい体験で、あまり期待できない下手な演奏にも不思議にミューズの美神がいつの間にか降りてくる瞬間に出会うことがある。
 色々な芸術のライヴにミューズが降りる瞬間を聴くが、出演者や曲目はあまり関係なく生まれ、全く予想できない楽しさがある。あなたも釧路に寄られたときには、ぜひホールで耳を傾けて下さい。(演奏できる人は大歓迎。ホール専用のミニですが「スタンウェイグランドピアノ」もあります)きっと、あなたの隣にミューズがすわりますよ。

                                        北海道保険医新聞への寄稿より




                             

         お問い合わせ先  医療法人社団ふくしま医院 

釧路市浦見4−2−2
                
TEL  0154−41−8666