2001年。天候は不順でしたが、2、3日暖かい日があったため桜は昨年より4〜5日早く開花。その後の低温が幸いして、5月25日頃まで花をつけておりました。(見頃は20日前後でした)

今年は昨年より見事に咲きました!


日本で一番最後の開花

千 島 桜

千島桜は根室市の木になっていますが、そのなかでも清隆寺境内にあるチシマザクラはとくに有名です。毎年、開花の時期<5月下旬〜6月上旬>には新聞やテレビで報道され、全国からの多くの花見の人々でにぎわいます。なかでも、大きさ、形でこの種日本で唯一といわれる桜は、高さ3メートル弱、枝張りの直径7メートルのもので、樹齢130年程といわれています。この桜は明治2年田中文七氏が国後島よりもち帰って育てていたものを、明治36年当寺へ馬車に積んで移転したものです。この桜は北海道銘木記念樹に指定されています。

 千島桜Prunus Kurilensis Miyabeは故宮部金吾博士の命名によります。エトロフ桜ともいわれ、みね桜の変種とされ、樺太、千島、北海道の高山に自生します。特徴は葉、花軸に毛茸があること、花が白色で、葉に先だって開花し、花の芳香は桜の中で最も強いことです。

 境内にはこの親木の実生樹で樹齢80年ほどのもの、60年程のものをはじめ移植されたもの、混合樹も含めて、大小25本ほどの桜があります。残念ながら、親木〜一番の老木はそろそろ寿命といわれていますが、2〜3年に一度見事に花を開きます。99、01、05、06年がその年でしたが、この木が見事に咲くのを見れるのは今が最後のチャンスかもしれませんね。桜についてのより詳しいことは<桜入門>HP