ひがし北海道の野生ランめぐり =希少種の花を訪ねて



十勝・釧路・根室地方の太平洋沿岸は野生ランの宝庫/ハクサンチドリ

  岩手県と福島県を合わせた面積よりも広い、ひがし北海道(31,017平方キロ)には、希少な野生ラン
  66種(29属51種3亜種9変種3品種)が生育しています。
  そのうち、コアニチドリなど国指定の絶滅危惧種 や準絶滅危惧種が22種分布しているものと思われます。
  そして、太平洋に接する十勝、釧路、根室地方の海沿いの地帯には野生ランの自生が特に多い傾向で、
  ハシナガヤマサギソウなどツレサギソウ属のほとんどなど42種が自生しています。
  このページでは、ひがし道東4管内(オホーツク、十勝、釧路、根室)の生育地をできるだけ訪ね、
  貴重な自然の財産である野生ランたちを写真に記録し、このサイトで継続して紹介していきます。

                       =花の画像または和名をクイックすると、花のページに飛びます=


  (4)トラキチラン(ラン科トラキチラン属)
    Epipogium aphylium

   絶滅危惧1B類(EN) <絶滅の危機に瀕している種>
  多年生の腐生ランで、山地の針葉樹林内に生育するが、
めったに出会うことが
   ない希少種。
  

  

  (3) キンセイラン(ラン科エビネ属)
    Calanthe nipponica

   絶滅危惧2類(VU) <絶滅の危険が増大している種>
  高さ40〜50cmの多年草で、釧路では低地から亜高山の樹林下に稀に生えるが、
  自生地は極めて少ない。

  (2) トキソウ(ラン科トキソウ属)
    Pogonia japonica

   準絶滅危惧(NT) <現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件によっては
             「絶滅危惧」に移行する可能性 ある種>
  高さ20〜30cmの多年草で、湿原に生育している。
  釧路地方では釧路湿原国立公園の温根内や達古武で見ることができる

  (1) カモメラン(ラン科ハクサンチドリ属)
    Galearis cyclochila

   準絶滅危惧(NT) <現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件によっては
              「絶滅危惧」に移行する可能性 ある種>
  高さ10〜20cmの多年草で、山地の樹林内が生育適地とされている。
  釧路地方でも深い樹林内や林縁で稀に見ることができるが、出会う機会は少ない。

  

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