道東アイスクリームをめぐる冒険

極楽大王レポート

■はじめに 

道東は日本に名だたる酪農王国である。車で走るとすぐに『手作りアイス』『自家製ソフト』という看板やのぼりを発見することができる。観光客の間では、これらのアイス、ソフトはすこぶる旨いと評判である。
 曰く「弟子屈のくり〜む童話のジェラートが・・・」、曰く「厚岸のグリーンウェイブが・・・」などなど。
 果たして何軒あるのか、どこが実際うまいのか。これは同時に食い比べるのが一番だと思い立ち、私極楽大王と妻が1日かけて食べ歩くことになったのである。
 実は私は胸焼け体質である。天麩羅かき揚げなんぞを食べると、キャベジンのお世話にならないとムカムカしてどうにもならない。ところが反面、妻は甘い物に目が無く胸焼けなんかはしたことない、という強者なのである。これほど心強いパートナーがあっただろうか。というわけで、いざ出発となったのである。

「森高牧場」厚岸
 国道44号、潮見高校の横にある「森高牧場」はソフトクリームを食わせる店である。地元のお母ちゃんがたにも評判がいいので期待が高まるのであった。ソフトのR(レギュラー)とM(ミニ)とシェイクがある。味は、バニラとチョコ(新登場!)であった。
 基本かなと思ったバニラソフト(R)は270円。これは濃くて旨い!のっけからさい先がいいかもしれない。
      

「グリーンウェーブ」厚岸
 「森高牧場」から約16キロ走った、厚岸町片無去にある「グリーンウェーブ」。厚岸の道の駅「コンキリエ」で売っているカキアイスの製造元である。隣には屋根に風車の乗ったおしゃれな喫茶店「夢風車」がある。
 今日は「グリーンウェイブ」の直売所である。売られているのはすべてカップアイス。ミルクとバニラが200円、それ以外は250円である。
 ここでもミルクを食べた。濃い!牛乳をそのまま凍らせたんじゃないの?というくらい濃い。しかもシャーベットの様にしゃりしゃりしている。良くも悪くも牛乳臭いのだが、この舌触りはいただけないと言うのが正直な感想である。まぁ好きな人は好きなのかもしれない。
 ここで、わが家の嗜好が見えてきた。まず重要なのは「ミルクっぽさ」。酪農王国に来ているんだと感じさせてくれる、おいしいミルク味が大事なのだ。
 次に「舌触り」。クリーミーな食感も重視したい。そして次に「味の多彩さ」「店員の接客態度」などがつづく。

「カウベル」標茶町
 さらに43キロ走って、有名な「カウベル」にたどり着いた。この手のアイス屋さんの中ではやはり老舗なのだろうか。年期の入った外観が頼もしさを感じさせてくれる。最近はログハウス風が流行だけど、ひと昔前はD型ハウスだったんだよなぁ・・・・。
 ソフト、カップアイス、コーンアイス(アイスをコーンに乗せてくれる)いずれも250円だ。ブランデー・コーンアイスとバニラ・ソフトを注文した。ブランデーアイスは甘さ控えめ、ブランデーの香もばっちりで大人の味。はっきり言って旨い。ソフトは「クリーミーそふと」の称号を与えたいぐらい、空気の多い、やわらかな舌触り。物足りないと思う人もいるかもしれないが、後味のミルクの風味もgoodでなかなかポイントは高いと感じた。
 もうこのあたりで、私のお腹は冷え気味。まだ前半なのにだいじょうぶなのだろうか?

「風牧場」標茶町
 「カウベル」のすぐ隣にできた「風牧場」。外観はまだ新しい、そして最近流行のログハウス風。中は喫茶店風になっていて、飲むヨーグルトなんかもある。落ちついて座りたい向きにはこちらの方がお勧めかも。ソフトはバニラのみで250円。店員のお兄さんは慣れない手つきで真剣にソフトを出してくれた。こちらにもその緊張感が伝わってくる。これは心して食わねばならない、と感じた。
 で肝心の味だが、多くを語りたくない。というかここまで食い続けるとちょっとやそっとでは驚かなくなってしまっているのだ。というわけで一言、「薄い」。

「摩周湖のあいす」弟子屈町
 多和平を横目でみつつ先を急ぐ。もしかしたら多和平や900草原にもソフトはあるかもしれないなぁ・・・・と思いつつ、21キロ走って「摩周湖のあいす」に到着。川湯方面と摩周湖方面の分岐にあるセイコーマートと同じ敷地なので前を通ったことがある諸兄も多いと思う。
 ここは通るたびに心を動かされるのだが、同じ弟子屈でも「くり〜む童話」によるのでここは素通りするのだ。今日は食べ比べなので入ることができる。もうすでに酸っぱいものがあがって来ているが意を決して入ることにする。
 おぉ!自動扉だ。この手の店は素朴な店がまえが多いが、さすがに日本に名だたる観光地、金のかけかたが違う。
 ソフトとジェラートがあり、S(シングル)が250円、W(ダブル)が300円だった。種類も10種以上あってよりどりみどりである。今回のテーマでもあるのでミルクっぽい観点で選んでいると、「ゴールデン・ミルク」というのがある!なんだ「ゴールデン」って?すると店員さんが「卵黄を使ってこくを出しているんですよ」と説明してくれた。これは旨い、ミルク本来の味で勝負してないのでちょっと卑怯な気もするが、旨ければそれでいいのだ。

「くり〜む童話」の前に
 冷えたお腹は朝から、柔らかいものしか入っていない。しかし、なぜどこも250円なんだろうか?ここにも談合の臭いがぷんぷんする。
 という話をしながら、お腹を暖めてくれるものを探して走り、ここも平素からよく利用する「ちゅっぷ」というカレーとパンの店に入った。以前来たときは関西系のお客さんに囲まれ、(お店の女性も関西の方)えらく肩身の狭い思いをしたが、今日は道民っぽいお客さんばっかりで過ごしやすかった。今日のカレーはほうれん草たっぷりグリーンカレー、これとトロリンコカレーはお勧めです。

「くり〜む童話」弟子屈
 「摩周湖のアイス」から走ること17キロ、「くり〜む童話」にいたる。ここは口コミで名前が出てくるナンバー1の店である。釧路町のサティにも店があるので御存知の方も多いかと思う。ここのジェラートはわが家のお気に入りである。なんとか食べたいので、昼食をはさんで胸焼けをすこし落ちつかせたのだ。
 シングル、ダブル、トリプル、とスペシャル(5味)が注文できる。種類も豊富でここでしか食べられない味もあるから一度尋ねてみることをお勧めする。
 今日は、ハスカップ・ブルーベリー・クルミのトリプルを注文した。クルミは最高!

 ちなみに川湯温泉駅のそばにも「駅員さんの手作りアイス」と「オーチャードグラス」などの店があるらしい。

「牧舎」中標津町
 ちょっと走って52キロ、養老牛温泉の近くに「牧舎」がある。ここは喫茶店で店の雰囲気は良さそう。アイス類はカップのみである。値段は250円(これも協定料金である)。バニラとコケモモを頼むと店の奥の冷凍庫から出してくれる。見事に凍って堅くてスプーンが刺さらない。しかたなく、車のヒーターをかけながらしばらく走ると・・・・・

「北進台」中標津町
 1キロ隣にアイス屋を発見。「北進台」という名前でカップアイスとコーンアイスが売られていた。コーンアイスはS(シングル)200円、W(ダブル)300円。カップは250円(協定料金)である。
 「北進台」のバニラと、「牧舎」のバニラ、コケモモを食べ比べることにした。実はガイドブックによると「北進台」はピュワスノーがお勧めらしい。今度は頼んでみたいと思う。
 この中で一番は、「牧舎」のバニラ。本日食べたカップの中では一番かもしれない。

その他のお店
 もうこの時点で夕方5時を廻ってしまった。多くの店が閉店時間を迎え、2件を残して時間切れとなってしまった。廻る予定をしていた2件をご紹介する。
 一軒は「ラ・レトリ」中標津町。中標津空港に近く、「北進台」から約20キロの距離にある。ジェラートのおいしさでは「くり〜む童話」と双璧である。我が家のお気に入りの一軒である。
 もう一軒は、中標津町の国道272号沿いホクレンのガソリンスタンド横にある。ここも前を素通りしているので、一度食べてレポートしたいと思う。

まとめ
 極楽大王の独断と偏見で選ぶ本日の結果は
 ・ジェラート部門  「くり〜む童話」「ラ・レトリ」
 ・ソフトクリーム部門「森高牧場」
 ・カップアイス部門 「牧舎」(バニラ)
 以上です。

 本日は1日で、8軒11食を食べ歩きました。走行距離は約300キロでした。

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