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「友達」について新しい視点を与える語り

(2002年4月17日)


染谷幸二(TOSSオホーツク中学)

4月、バレーボール元日本代表である三屋裕子さんの『求めてばかりいないで』というエッセーを使って授業をする。「友達」について新しい視点を与えるのがその目的である。授業後は、その様子を学級通信で紹介する、週1時間の「道徳」はさまざまな指導を束ねる時間である。学級の方針、教師の願いを保護者に伝えるために有効な方法である。


中学生になると、さまざまな悩みを抱えます。
その中で最も多いのは、友達に関わる悩みです。
中学生という時期は、親から離れて友達との関係を重要視する時期でもあります。学校であったこと、友達と話した内容など、何でも親に話していた小学生の頃と違って、友達との秘密を親の言葉以上に大切にする時期でもあります。
友達との関係を最優先しながらも、そこは中学生です。円滑な人間関係を築く力は、まだ十分には育っていません。ちょっとした行き違いや誤解からトラブルに発展してしまうことがあります。

そのトラブルを未然に防ぐヒントを、三屋さんの『求めてばかりいないで』(道徳副読本収録、出典は『PHP』)は文章の中でズバリ!指摘しています。
それは冒頭の一文です。

  いい友達がほしかったら、いい友達になりなさい。

自分の思い通りに物事が進まないとき、その原因を自分以外に求めてしまう場合があります。友達関係も同じです。
友達との悩みを聞いた時、必ずといっていいほど出てくる言葉があります。それは「自分は何もしていないのに、あの人が…」という言葉です。この言葉が出てくると、解決にはかなりの時間を要します。
こんな時、私は次のようにアドバイスするようにしています。

  相手に何かを求めるならば、それ以上のことを相手にしてあげなさい。
  相手に「10」してほしかったら、あなたが「20」してあげることです。
  それぐらいの気持ちがあって、ちょうどいい関係が作れるのです。

「道徳」授業の最後に感想を書いてもらいました。
その用紙には、授業を2つの観点で評価するようになっています。29人中14人が、この授業を「5」(5段階評価)と評価しました。予想以上の高い評価に、「この授業をやって良かった。」と思いました。
次号から、生徒が書いた感想を紹介します。

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