2006年12月28日の日記
B型肝炎ウイルスと献血

サイト掲載: 2006年 12月 29日

私は、20年以上前、1日ドックに入って健康診断を受けた。
特別注意されることはなかった。
翌年も、同じように健康診断を受けた。
ところで、そのときには、「B型肝炎ウイルスを保持されています。これから1年間は、特に、健康状態に注意して、無理なことはしないでください」と言われた。
私は、「去年は、B型肝炎ウイルスはなかったのですか」と聞いた。
医師は、去年の記録を出してみていた。
「去年も、B型肝炎ウイルスがでていますね」と言った。
それから、私は、あまり健康診断を信用しなくなった。
毎年受けていた健康診断はやめた。
3年位して、健康診断を受けた。
検査結果について、何もいわれなかった。
私は、「前に健康診断を受けたとき、B型肝炎ウイルスがあるので、健康に注意するように言われたのですが。B型肝炎ウイルスはどうなっているのですか?」と聞いた。
医師は、「B型肝炎ウイルスは、検査結果にはでていませんね」と言われた。
そのとき、私は、B型肝炎ウイルスの菌がどうなったのか不思議だったが、それ以上に医師に説明を求めなかった。
そのころ、「劇症型のB型肝炎」というのが話題になっていた。発症すれば1年以内に死亡するというような報道がされていた。
私は、そのようなことがあったため、献血はできないと思っていた。
もし、私の血液を輸血した人が、「B型肝炎」になったりすれば大変だと思ったのだ。

12月28日午後3時、釧路の市役所に行った。
市役所の前に、赤十字の献血車が止まっていた。市役所の入り口のところで、献血の受付をやっていた。
私は、そこで聞いてみた。
「私、健康診断で、B型肝炎ウイルスがあるって言われたんですけど、そのあと、健康診断で、B型肝炎ウイルスはないって言われたんです。私でも献血できるのですかね」と聞いてみた。
受付の担当者は、その経緯を詳細に聞いた後、「大丈夫です。献血できます。」と言った。
私は、献血することにして、献血車に行った。
たまたま、中には一人しかいなかった。
最初の人が、献血のための血の濃さを調べるための血液をとった。
そして、血圧も調べた。
いよいよ献血用の血を400CCとるということになった。
私は、血管が細いとかで、普通の人より長い時間(10分位)かかった。
その間、次から次へと献血をする人が献血車に入ってきた。
私が献血車に乗っていた間に、10以上の人が献血のために入ってきた。

私は、本当に驚いた。こんなに多くの人が、誰に頼まれるでもなく、献血をしているということに。
その中の一人は、献血担当の人と、「久ぶりだね。」というような会話をしていた。これまでに何回も献血をしているという人のようだった。
1週間ほどすれば、血の検査結果を知らせてくるという。
無事、問題なく使用できるという結果がでるのか、あるいは、やはり、B型肝炎ウイルスなどがでてだめということになるのか、不安はあるが、初めての献血は、多くの日本人が、本当に、なんの対価も要求せずに、献血をしていることに、正直驚くとともに、安心もした。
マスコミの報道は、心を暗くするものが多い。
なんの対価も要求せず、進んで、献血をしている人が、大変な人数いるのだという報道を読んだりみたりしたことは記憶がない。
そういうことを、きちんと報道することが、大切なのではないだろうか。
私が、次ぎに献血できるのは、来年の4月以降だという。
そのころ、どこかで献血車に遭遇すれば、献血しようと思った。