2007年11月5日
車に犬! 狂犬病の予防注射していますか?

サイト掲載: 2007年 11月 5日

 S氏は、物損事故を起こしておまわりさんにきてもらった。
 事故はたいしたことはなく終わった。
 S氏は小さい犬をし2匹、車にのせていた。
 おまわりさんは、「狂犬病の予防注射をしていますか?」ときいた。
 「していません。」と答えた。
 おまわりさんは、「ちょっと本署まできてください。」と言ったという。
 S氏は、警察で、生い立ちから始まり、犬を飼うようになった経緯、狂犬病の予防注射をしていないことを聴かれたという。
 S氏は、「自分はどんな罪をおかしたということで、調べられているのですか」と聴いたところ、「法律の名前はわからない」と言ったという。
 13枚の調書をとられた。
 翌日、おまわりさんがきて、家の中の写真をとったという。
そして、S氏に、犬を抱いてくださいと言い、その写真もとったという。
 その後、今度、奥さんにも本署にきてもらうことになると言われたという。

 S氏は、最初に警察に行った翌日、保険所に行き、狂犬病の予防注射をしてもらった。
 そして、保険所の人に、警察で調べを受けたことを話し、どうなるのかと聴いたという。
 保険所では、「おかしいですね。
何回も狂犬病の予防注射をするように言ってもしない場合は、警察沙汰になることもありますが」と言われたという。

 私は、この話をきいて、本署の生活安全課に事情を話した。
 生活安全課の人は、「それは、狂犬病予防法違反ということで調べている。
警察官は、犯罪を犯されていると認知したら調べなければならないことになっている」と答えた。
 確かに、犯罪が犯されていると認知したら取り調べをして処理するのが警察官の仕事ではある。
 しかし、このような場合、まず、「狂犬病の予防注射をしなければだめだよ」と注意し、しかるべき期間をおいて、まだ「予防注射をしていない」ということになった後、調べをして処罰するということになるのが普通だし、それで十分だと思う。
 警察に「ヤミ金の告訴などをしてもなかなか調べをしてくれない」という経験を持っている人は多いと思う。
 確かに、狂犬病の予防注射をすることは法律で決められていることは間違いがないが、S氏は、家の中で飼っている小型犬である。
これまで警察のやっかいになったことなどないS氏は心配で眠れない状態という。
 やりすぎだと思うのは私だけだろうか。