エクセルキャッシュバックという商法

2008年 11月 2日

 A子さんは、2月8日、日本パチンコサービスというサイトを見た、そこには、パチンコで必ずお金が稼げると書いてあった。

 A子さんは、最初は、一般会員ということで、5,000円の会費を払った。

 しかし、言われたとおりにしたが、全く儲からなかった。そのため、日本パチンコサービスに電話したら、「プロ会員」となるよう言われて80万円を送るように言われた。
 全く、手元に現金がなかったA子さんは、相手方の指示により、クレジットカードのキャッシングにより、合計60万円を借りた。不足の20万円は、担当者が立て替えるという話しだった。

 しかし、それでも、全くもうからず、クレジット会社への支払もできないと言ったところ、次ぎのように言われた。

 エクセルキャッシュバックに電話をし、A子さんがもっているクレジットカードのショッピング枠を現 金化してください。
 60万円を日本パチンコサービスに振り込んでください。
 ホール調査の仕事をすると、4月4日にA子さんに137万円を振込ます。

 A子さんは、言われたとおりに、3月17日、エクセルキャッシュバックに電話をした。
 エクセルキャッシュバックからは、66万円が送られてきた。
 しかし、137万円は送られてこなかった。

 その後、A子さんは、警察に相談をし、私のところに相談にきた。

 A子さんが、エクセルキャッシュバックに指示されたクレジット契約は、次ぎのようになっていた。

 B社  債務額  790,000円
 C社  債務額  299,800円

 A子さんから相談を受けて、B社・C社に、A子さんは、このクレジット契約に基づく商品を受け取っていないし、A子さんは、商品を購入するという意思はなかったとの手紙を出した。

 ところが、10月27日、エクセルキャッシュバックの代理人という弁護士から、次ぎのような手紙がきた。

 エクセルキャッシュバックと日本パチンコサービスという会社はなんの関係もない。

 B社・C社は、A子さんに、クレジット契約に基づく請求をしないということにしたという。
 だから、エクセルキャッシュバックが、A子さんに送った66万円を支払え。


疑問

@ エクセルキャッシュバックは、A子さんとクレジット会社との間の契約で、多額の利益をあげているのではないか。

 B社  790,000円   C社  299,800円

 エクセルキャッシュバックがA子さんに送金してきたお金66万円との差額は、429,800 円となるが、これは、どこに行ったのだろうか。
 クレジット会社が、その違法なクレジット契約についての請求をしないからと言って、エクセルキャッシュバックが、請求をする根拠はなんなのだろうか。
 不思議なことに、エクセルキャッシュバックの代理人は、エクセルキャッシュバックという名称で、事業をしている個人の名前を明らかにしていない。

 エクセルキャッシュバックというものと、違法なクレジット契約を締結したところが、同一ということなのだろうか。
 A子さんは、エクセルキャッシュバックに66万円を返還する必要はないとの回答をした。