訪問者の皆様へ
「由利弁護士の部屋」訪問者10万人を超えて思う



 丁度3年前、1999年11月27日、「由利弁護士の部屋」を開いた。

 私のような「ど田舎」の弁護士が、片田舎でいくら声を大きくして叫んでも、吠えても、世の中の動きとはなんの関係もなく、なんの反響も期待できないと思った。

 しかし、「速度違反」の件については、1億2000万人の国民の7000万人が免許所持者だという中で、非常な不合理、不条理なことであり、どうしても、自分の考えを知ってもらいたかった。

 弁護士でありながら、法律に違反して、それが正しいという、それは、「大悪」だ、という意見から、「懲戒申立て」もされた。

 検事の論告は、「死刑を求刑されるのか?」と思うほどに厳しいものだった。

 しかし、昨今の警察の状況をみるにつけ、私が、いや、かつての刑事局長だった井嶋一友検察官(元最高裁判事)や、現職の検察官だった亀山継夫検事(現最高裁判事)が、「このままでは、刑事司法全体に対する国民の不信を招く」と慮ったとおりの実態になっていると、私は、思う。

 検挙率が20%を大きく割ったという日本の治安の悪化についても、「信頼される警察官」から、「何もしてくれない警察官」に、大きく国民の意識が変ったことの最大の原因が、「速度違反」にみる不合理・不条理にその源を発していると、私は思う。

 「速度違反」に関する訴えの外の部分は、私の仕事に関連することである。

 私の、「特異な」、そして、「非常識とも批判される」意見を、載せて、由利弁護士の部屋の訪問者が、どのような意見をもたれるのか、それは、私にはわからない。

 2人だったと思うが、私の貸金業に関する意見を問うてこられた人がいた。



由利弁護士の部屋の訪問者が「10万人」を超えた。

 由利弁護士の部屋を開いた、私は、全く、見ず知らずの人から、貴重な意見を沢山もらった。顔を見たこともない、声を聞いたこともない、多くの人から、切実な意見をもらう度に、少しは、由利弁護士の部屋も社会の役にたっているのかな、と思う。

 時々、何日も、新しいメッセージを書かないときは、なんとなく、しんどいときだ。

 心配してくださる方もいる。

 これから、何年生きられるか、何年、由利弁護士の部屋を続けられるかわからないが、私の小さな意見を書いていきたい。

2002年12月7日