うれしい話

2006年 3月 14日

 夫に内緒でサラ金から金を借りたことが原因で離婚したという女性は多い。
その時の最大の被害者が「未成年の子ども」であることは、何時も感じさせられることであり、真実である。
多重債務者になった人の中にも、いろいろな人がある。
最も、ひどく心が痛むのは、妻は病気、子どももその影響を受けて、病弱になる、特に、精神的な病になるという場合である。
A子さんは、多重債務者となり、過酷な取立てで、うつ病にもなった。現在も完治はしていない。
子どもは、幼かったことから、やはり、うつ病的となり落ち着かない状況になった。

そして、A子さんは、生活保護を受け、被害者の会に入り、少しずつ明るさを取り戻していった。
そして、約2年が経過した。
A子さんに久しぶりに会った。

「先生、再婚しました!」
明るく話しかけられた。
「よかったわねえ」
「前のだんなと!」
「えっ!許してくれたの!」
「子どもが、お父さんと暮らしたいと言って、夫が許してくれました」

うれしかった。
涙がでてきた。

 私は、夫婦の一方が他方に内緒で借金をしたことが原因で離婚すると言った時、いつも、言う。
「借金のことだけが原因で離婚するのなら、なんとかやめてほしい。」
「離婚しても、又、復縁してやり直してほしい」
しかし、復縁したという報告を受けたのは、ごく少ない。
特に、今回のように、とことん追い詰められて病気にまでなったという被害者の事例では初めてだ。

今度こそ、なんでも話し合って、たのしい明るい家庭を作ってほしい。