速度取締場所の放送

 私は、8月10日午前6時30分、大分のホテルからタクシーに乗っていた。

 タクシーではラジオがなっていた。その内容は、その日、大分県警が行う速度取締場所の放送だった。

 私は、タクシーの運転者さんに、「これ、スピード違反の取締をやっている場所の放送なの?」と訪ねると、「そうですよ。」ということだった。

 「〇〇地区」「〇〇地区」というような放送だったので、「この放送で、どこで取締をやっているのかわかるの?」と聞くと、「大体わかりますよ。地元の人間は」ということだった。

 「なんで、こんな放送するようになったの?」と聞くと、「抜き打ち的に取締をするとかいうことで批判がでて、それから放送するようになったのです。」ということだった。

 「一日に何回位放送する?」と聞くと、「朝と昼頃の2回です」ということだった。

 鼠取りとの批判に対して、あらかじめ、どの場所で、速度取締をするかを放送するということに、非常に驚いた。

 私が知らないだけで、多くの府県でやっているだろうか。

 北海道の場合は、民放が、「〇〇道路を運転しておられる方は、交通法規を守って運転して下さい」というような放送をしているところがある。これは、速度取締をしているということを視聴者から連絡を受けて、それを他の運転者に知らせているということだ。それについては、県警本部は、交通規則を守るようにという放送なので、問題はないとコメントしているという。

 しかし、現実に、大分県警のように一日2回、速度取締場所をラジオ放送で知らせるというのは、警察の姿勢として正しいと思う。

 道路に設置されているいわゆる「オービス」は、「道路監視路線」というような警告を2回やった上で、速度違反車輛の写真をとっている。車載式レーダーによる速度取締については、少なくとも、取締場所を放送する位のことは、全国の都道府県でやるべきではなかろうか。

 そうすると、少なくとも、鼠取りがという批判だけは、避けられるのではなかろうか。