武富士元支店長
  「7億位やった!」
  「ノルマ達成のため?」



 平成14年6月27日、武富士伊東支店元支店長が、「業務上横領」の疑いで逮捕されたという。

 新聞報道によると、貸出の審査をしていた支店長は、今年に入り、共犯者に架空の申込をさせ、数十万円を貸し出したように装って着服したという。2年程前から同様の手口で犯行を重ねていたという。伊東支店は、武富士の全支店の中で閉鎖対象になっていたが、同支店長になってからは貸出金が急激に増え、業績が全国一位になったことから、閉鎖対象から外されたという。(6月28日付中日新聞報道)

 同支店長は、「融資達成のノルマが怖くて、不正な融資を始めた」と供述しているという。

 同支店長は、「2000年2月に支店長に昇格したが、ノルマが達成できず降格されることをおそれ、同年5月ごろから不正な融資を始め、まもなく、見返りにバックマージンをもらうようになったという。

 同支店長は、「約千件、7億円位やった」とも供述していると報道されている(東京読売新聞7月20日付)

 武富士では、「50万円迄支店長決裁で融資できる仕組みを悪用し、架空融資を行ったと報道されている(東京読売新聞7月19日付)。

 元伊東支店長は、7月18日に「業務上横領」で起訴されたという。

 容疑は、4月2日、偽造の免許証と申込書を使って融資を申し込んだ男性が正規の手続では融資できないのを知りながら、貸し付けたように装い、現金50万円を着服、横領したということだと報道されている(静岡新聞社7月19日付)。