家族ぐるみサラ金地獄に陥れる武富士の取立規制違反事例発覚

息子に頼まれて借りた母親に、息子借入分の支払迄させる!



 次男坊から、お金を借りてほしいと頼まれて母親は、息子が間違いなく支払うということだったため、次男坊と一緒に武富士の店に出向いて、金40万円を借り入れた。

 母親は、息子が、武富士から50万円を借りており、新たな借入ができない状況にあることを知らなかった。

 息子は、母親には、自分で支払うと言ったにもかかわらず、全く支払をしなかったことから、母親は、自分でその支払をしたが、自分では、銀行に行ってサラ金に送金することは、恥ずかしくてできなかった。そのため、支払のためのお金を息子に渡していたところ、息子は、毎月の支払をする都度、「借入可能額」を借り入れていた。そして、40万円借りて、懸命に支払をし、だんだん借金が減っていると思っていたところ、息子は借入可能額を毎月借り入れていたほか、増額となり、その増額の借入も行っていた。

 息子は、母親が支払のために渡したお金を武富士に支払わなかった。そのため、武富士から督促が母親のところにきた。

 母親、そのときの残元金を聞いて驚いた。自分が借りた40万円が全く減っていないどころから、50万円近くにまで増えていたのだ。母親は、驚いて、武富士に、もう借りられないようにしてほしいと頼んだ。

 その後は、母親は、もう息子は借りられないと思って安心していた。

 そうするうちに、母親は、息子の支払が遅れているので、支払ってもらえないかとの、武富士からの督促を受けるようになった。母親は、息子に頼まれて、自分の名前で借りた分については、自分が支払っているのに、息子の分まで支払わなければならないのかと聞いたら、払ってもらわないと困ると言われて、息子の分まで支払った。

 漁村であり、隣近所から、誰が来たかが、すぐわかるような土地である。背広姿の男性が、取立にくると、すぐに田舎では評判になる。家まで息子の分の支払の請求に来られたことも数回あった。

 遂に、約定返済ができなくなって、弁護士に相談し、息子と母親の取引履歴を武富士から取り寄せたところ、次のようなことがわかった。

  1. 息子が借入ができなくなった時、息子は、母親に頼んで、武富士から借りてもらっていること。

  2. 母親が、武富士に、もう借りられなくしてくれと、要求した後も、武富士は、借りられるように措置していること。

 これは、息子に確認したところ、息子が、「母親が借り入れたいと言っている」とあらかじめ電話をしておいて、息子が、母親のカードを無断で持ち出して借り入れていたということである。


問題点

  1. 母親は、長男の漁業の手伝いをしている外に、パートで働き、年間100万円位の収入があったが、次男坊のために、サラ金4社から借入をさせられていた。

  2. 母親が、武富士から、40万円以上を借りて毎月2万円以上の支払をしていることがわかっているのに、息子の分まで請求して支払わせた。自宅まで請求にきて、支払わせたこともあった。

  3. 母親が、もう、借りられなくしてくれと、武富士に明確に頼んだのに、息子から、「母親が借りたいと言っている」との電話を受けて、母親に確認することなく、借入ができるようにした。

 武富士の営業ノルマ(武富士は、営業目標といっている)は、厳しいものがあるという。

 妻が、武富士から夫に『内緒』でお金を借りた場合、妻が約定返済が困難になったり、約定返済が遅れがちになると、武富士は、妻に「ご主人ならご融資しますよ」と言うという。そのため、妻は、夫に生活に必要だから、借りてほしいと頼む。夫は、妻が、夫に『内緒』で多額に借りているなど全く知らないことから、借りてやる。

 そして、遂に、妻が約定返済が困難になった時、妻も武富士から借りていたということに気がつく。

 このような事例は、枚挙にいとまがない。

 家族ぐるみサラ金被害に追い込む、武富士の融資姿勢は、明らかに貸金業規制法に定める過剰融資禁止に違反している。

 皆さんは、どう思いますか?