脅威の実績と収益を豪語する武富士商法
「吉報」と「悲報」、「達成」と「未達」



武富士の回収ノルマ

初期ノルマ 週末までの目標
長期未収ノルマ 翌月10日(業務締め日」までの目標

目標達成のための業務体制

業務開始後奇数時間(11時・13時・15時・17時)に数値報告をする。
目標に到達すれば「吉報」となり、未到達の場合は「悲報」となる。

 悲報の場合は、上司からの到達目標に達するよう叱咤激励(?)の罵声が飛ぶという。

 「次の報告までに幾らやるんだ」
 「仕事する気があるのか?」
 「管理室に左遷されたいか?」
 「別会社に左遷するぞ?」
 「今から指導してやるから出て来い!」
 「他の店ができて、お前の店だけできない?」

 このような厳しい言葉は、上司が「愛のムチ」のつもりでも、言われたほうは、何がなんでも目標を達成せねばならないという心境に追い込まれるという。

 悲報の締め日が近くなるにつれてエスカレートし、締め日前になると、ノイローゼに近い状況に追い込まれ、冷静な判断ができなくなることもあるという。

 このような状況下で、貸金業規制法で禁止されている支払義務のない第三者に対する支払請求がなされるのだという。

 武富士は、すべての領収書に「ご契約者の方以外のご入金にはおいては、何ら法律上の義務を負うものではありません」という横判を作って押すようにと指示したという。

 そして、第三者から支払を受けた場合には、手書きで「支払義務無し承知」と書くのだという。

 武富士は、何が何でも、目標達成のために、支払義務のないことを承知の上で、支払義務のない人から、支払ってもらうということを前提とする業務を推進しようというのだろうか。