武富士慰霊碑と供養塔建立 遺族の参列はなかった



 武富士が、青森の弘前支店の強盗殺人事件の被害者のために慰霊碑を建立したとして次のようなメールが寄せられた。

武富士慰霊碑と供養塔建立 遺族の参列はなかった

 二〇〇一年五月八日、従業員五人が死亡、四人がやけどを負った弘前市の消費者金融「武富士弘前支店」の強盗殺人・放火事件を受け、株式会社武富士(本社東京・清川昭代表取締役社長)が弘前市西茂森の長勝寺に慰霊碑と供養塔を建立し、十一日、同寺で開眼供養式を行った。事件当日を思わせる小雨が降る中、出席者はあらためて犠牲者のめい福を祈り、二度と同じような惨事が起こらないように誓った。

 同社は犯人逮捕後、慰霊碑建立を検討した。慰霊碑は高さ約七十五センチ、幅約一メートル十センチの黒御影石。「此処に御佛の仰ぎ尊い五名の御魂の久遠の安らかなる眠りを祈願し謹んで慰霊の塔を建立す」などと五人の尊い命をしのんだ思いや事件の概要が刻まれている。供養塔は白御影石で、高さが約二メートル二十センチ。

 遺族の参列はなかったが、武富士社員や事件関係者ら約四十人が出席。同寺の須藤祥二住職が式を執り行った。

 同社の武井健晃専務取締役が、武井保堆代表取締役会長のあいさつを代読。「社員の尊い命を奪われてから、二度目のお盆を迎える。犯人への憎しみを風化させることなく、このような惨事を決して忘れない」と述べ、当日従業員の救助に当たった人や消防、事件を捜査した警察に感謝した。

 除幕の後、出席者が焼香し、供養塔の前に手を合わせた



このメールを読んだ感想

慰霊碑と供養塔の建立となると、遺族が主役だという思いがする。

この事件が発生したとき、十分な非難訓練などが行われていたのか等の指摘がなされた。

遺族が、全く出席しない除幕式というのは、遺族との関係では、どのような意味を持つのかと思わざるを得ない。

 立派な慰霊碑と供養塔は、遺族の思いを離れて、今後、武富士のホームページや、パンフレット等に紹介されるのだろうか。