満77歳の母親に対する違法取立てで行政処分と刑事告発!



 平成14年6月21日午後8時過ぎ、大正15年産まれの母親に対し、息子の借金を支払うよう執拗に請求したという事件につき、武富士に対して、行政処分を求める申立てと、刑事処罰を求める告発がなされた。

 行政処分を求める申告の内容は、大略次のようになっている。

 平成14年6月17日、オートロック式となっているマンションに住んでいる債務者の母親(大正15年4月生・77歳)に対して、エントランスから、「息子に対する面会を求めた」。母親は、「息子は不在である」旨伝えても、なかなか帰ろうとせず、携帯電話の番号等をしつこく問いただした。

 21日夜8時ころ、どのようにしたのかわからないが、エントランスを通過して、被害者の居住する部屋の玄関前にきて、大声で、息子の連絡先を問いただしたり、ドアをどんどん叩いたり、あるいは、「1万円だけ支払ってくれれば帰る」などと、約50分も執拗に被害者に迫った。あまりにも怖かったことから、被害者は、警察と息子に連絡をした。息子と、警察官は、被害者の家から帰ろうとしている武富士の社員と遭遇し、警察官は、事情聴取をした。

 息子が、住居侵入罪で現行犯逮捕するよう求めたが、警察官は、事情聴取のみで、武富士の社員を帰した。

 被害者は、夜になると、武富士の社員が訪れるのではとの不安や、動悸が激しいなどの症状を訴えていたが、症状が改善しないため、専門の医院で診察を受けた。その結果、次のような診断を受けて通院治療を続けている。

 被害者の診断書は、次の記載がある。

 病名  不安神経症

 金融業者の悪質で強引な訪問が、上記疾患が生じたきっかけとなったと考えられる。