委任状が偽造?!(週刊金曜日より)

 週間金曜日は、「同時ルポ 武富士裁判」というのを連載している。

 その81には、次のような記事が掲載されている。

今さん攻撃の委任状は偽造!?
名前使われた男性が「憤り」

 今瞭美弁護士への懲戒請求に使われた「鈴木武志弁護士へ委任状」が偽造されていた疑いが強まった。

 有印私文書偽造などの犯罪にあたるとみられ、武富士に逆らった弁護士をつぶすための謀略的手口が浮き彫りになった形だ。

 9月12日に東京地裁で開かれた今さん反撃訴訟の弁論で「原告弁護団は、今さんへの懲戒請求申立人とされる男性(北海道在住)の陳述書を提出した。

 男性は、今さんに債務整理を頼んだが、その業務に問題があるとして釧路弁護士会に懲戒請求したことになっている。

 男性の名だサインされた鈴木弁護士への委任状について、男性は「全く見覚えはありません。また、この署名は私の筆跡ではありません。と陳述書で断言している。

 実際、署名の「名」は誤記され「姓」も明らかに筆跡が違う。住所も2ケ所間違え、訂正されている。他人が書いたことは一目瞭然なのだ。

 男性は、「どうして、鈴木弁護士は私を被害者の会の世話人に仕立て上げたのか、全く理解できません。」と、「『今瞭美弁護士事件被害者の会』の世話人」として、鈴木弁護士らに勝手に名前を記者発表されたことへの「憤り」も綴っている。

 今さん弁護団の新里宏二弁護士は、12日の弁論で「委任状の偽造についての釈明を鈴木被告側に要求。鈴木氏代理人の白土麻子弁護士は「必要な範囲で」と答えた。(ジャーナリスト 北健一)