主婦向け貸金業者に対する調査依頼

調査依頼書

私は、釧路弁護士会に所属する弁護士です。
私は、平成一二年一二月一九日、下記相談を受けました。

相談者氏名: T.Y(北海道)
相談内容 : 主婦向けシステムともいうべき金融被害による相談

貸金業者登録番号振込口座名義人
ほのぼのローン都・21489タサイタケシ
アイメック都・21705ヤマグチタクミ
ポパイ都・21450たむらケンキチ
セレクト都・22379モチズキトオル
オリーブ都・21489バンジョウコウヘイ
メープル都・21533コヤママサキ
センティア都・20881不明

貸金業者借り受け金額支払約定
ほのぼのローン60,000円10日毎2万円
アイメック40,000円10日毎2万円
ポパイ60,000円10日毎27000円
セレクト30,000円10日毎2万円
オリーブ30,000円10日毎3万円
メープル40,000円10日毎22000円
センティア30,000円不明

貸金業者現実に支払った金額
ほのぼのローン11/30 25,000円 12/8 23,000円
アイメック11/27 20,000円 12/5 20,000円
ポパイ 11/10 27,000円 11/20 27,000円
11/29 25,000円 12/06 23,000円
セレクト12/5  5,000円 12/8  5,000円
オリーブ12/6 30,000円
メープル12/8 22,000円
センティアなし

 借り受け方法は、すべてダイレクトメールがきたので、いわゆるサラ金からの返済のために借りたということです。
 尚、現実には、上記の他、1 社がありましたが、過払い金65,000円を返還してきて、もう絶対にこのような営業はしないと言って約束したため、調査対象にしませんでしたが、もし、今後、その業者について同様の被害の報告があった場合には、被害報告事例として調査して下さい( 貸金業者名はウイズです) 。

 私は、これらの事例について、次のように考えます。

  1. 以上な高利である。月利100%を超える高利であり、出資法違反であることは明らかである。
  2. 貸金業者として、貸金業規制法に定められた書面の交付は全くしていない。  これらの業者が、跳梁跋扈することは、違法金融を野放しにすることであり、許されるべきことではないと考えます。

 よって、次のように要請します。

  1. 各業者に立ち入り検査をされ、どのような違法な営業をやっているか、調査され、その結果に基づいて、行政処分をされ、刑事処分の告発をされたい。
  2. これらの業者が、このような違法な営業が可能となるのは、銀行が、貸金の取立に協力しているからであります。よって、違法な貸金業を営んでいると考えられるような普通預金口座開設者については、銀行が違法金融に手を貸すものとして、断固たる措置をとるよう銀行を指導されたい。マネーローダリングの関係から、このような違法な金融に手を貸す銀行の存在は、許容できないと考えます。

 以上のとおり、お願いします。
 尚、調査結果等については、必ず、私宛にご回答下さい。

     平成13年1月25日