「名前」が違っても受理?

平成2年6月26日に、全く自分が知らない間に、外国人との婚姻届が出されていることを知ったA男さんは、自分が全く知らないのに出されていた婚姻届の写をもらった。

A男さんは、「安夫」という名前であるが、なんと、婚姻届には、次のように記載されている。

夫になる人      安男

届出人署名・押印   安男

その他欄
夫の名は、「安夫」が正当。
届出人の同一であると判断して受理する。


 婚姻届を出すのに、誰が自分の名前を書き間違えるだろうか。

 A男さんの住所は宮崎市であるが、その住所も間違っている。

 この婚姻届は、大阪から郵送されている。

 婚姻届は、大阪市 市長殿が、宮崎市 市長殿に訂正されている。

 婚姻届は、平成2年6月26日受理とされているが、同居をはじめたときは、平成2年6月と記載されている。

 婚姻届を見ただけで、この婚姻届を届出人が、間違いなく婚姻届を書いたのか否か疑問であるのに、なんの確認もせず、「受理」するということは、どういうことなのだろうか。

 宮崎で平成2年6月から同居しているなら、なぜ、大阪から婚姻届を郵送してきたのだろうか。

 婚姻届の証人は、八尾市(大阪府)の人と名古屋市の人である。

 宮崎市にすでに同居している人が婚姻届を出すにしては、明らかに異常である。

 婚姻届の受理については、市役所は、「形式審査」でやるほかないので、本人が知らない間に婚姻届がだされるようなことも起こると、役所は言い訳する。そして、仙台市で起こった大がかりな不正届(住民票・婚姻届・養子縁組届等)に関して、仙台市は、実質審査できるような法律の改正を求める要請を政府に求めたと報道されている。その仙台市の不正届は、養子縁組届の署名が戸籍上の漢字と異なっていることに、受付の職員が気付いたことから,発見されたと報道されている。

 宮崎市は、明らかに署名が戸籍上の漢字と異なっていても、「夫の名は、『安夫』が正当」として受け付けた。

 そのため、A男は、長い間、知らない外国の女性と婚姻していることとされ、それを是正するために、訴訟をせねばならない。宮崎市は、どのようにしてその責任をとるつもりなのだろうか。

宮崎市の弁明や如何に!