• アウエルンハンマー嬢 Josephine von Auernhammer 1758-1820
• アトウッド Thomas Attwood 1765-1838
• エーベルル Anton Franz Josef Eberl, 1765-1807
• ジュスマイヤー Franz Xaver Suessmayr 1766-1803
• フライシュテットラー Franz Jacob Freistedtler 1761-1841
• フンメル Johann Nepomuk Hummel 1778-1837

Franz Jacob Freistädtler 1761-1841

彼がモーツァルトに師事したときの練習帳が残っている。また、レクイエムの作曲を手伝ったことも知られている。

■関連する曲

• K.232 (509a)　カノン「親愛なるフライシュテットラー君」 Lieber Freistedtler, Lieber Gaulimauli.　ト長調
• K626　レクイエム

Thomas Attwood 1765-1838

1765年11月23日（洗礼）ロンドンで生れ、1838年３月24日ロンドンで没。

1783-85年ナポリで音楽を学び、1785年８月から1787年２月までモーツァルトの弟子。 イギリスに帰国して、1793年に結婚。1796年セント・ポール寺院のオルガニストになった。 王室礼拝堂の作曲家として教会音楽を残した。 モーツァルトにロンドンへの演奏旅行を勧めたりもしたが、実現しなかった。

マイケル・ケリーの回想録の中で、モーツァルトは彼について「非常に礼儀正しい。これまでのどの弟子よりも僕のスタイルに近いものをもっているので嬉しくなる。 彼は本物の音楽家であることをいずれ証すに違いないと予言する」と語っている。

メンデルスゾーンとも親交があった。

■関連する曲

• 彼のためにモーツァルトは「トーマス・アトウッドの練習帳 K.506a」を残した。
• K.228　二重カノン「ああ、われらが人生は余りに短し」

Anton Franz Josef Eberl 1765-1807

ウィーンに生まれ、モーツァルトにその才能が認められたピアニストであり作曲家、また友人でもあった。 師モーツァルトが没したとき、カンタータ『モーツァルトの墓前にてBey Mozarts Grab』を作曲し、哀悼した。 その後ロシアのサンクトペテルブルク宮廷楽長として活躍。 1807年３月11日、ウィーンで死去。

〔動画〕

[http://www.youtube.com/watch?v=ueqwVJT2mpY] t=9'00 Symphonie en ré mineur op. 34 (1806) Finale : Vivace assai CONCERTO KÖLN

[http://www.youtube.com/watch?v=4Pgac2d4U9U] t=10'57 The complete Sonatas for Solo Piano Performed by John Khouri on Fortepianos

 

Franz Xaver Süßmayr 1766-1803

1766年シュヴァーネンシュタットで生れ、1803年９月17日ウィーンで没。

父に音楽の手ほどきを受け、1779〜84年クレムスミュンスター修道院で学ぶ。 1787年秋、その地を離れるまで、アルトとテノールの歌手として、またヴァイオリンとオルガンの奏者として活動していた。

1788年７月、同じ修道院にいたフォーグル（Johann Michael Vogl, 1768 - 1840）とともにウィーンに移住した。

1790年頃、モーツァルトの弟子となり、作曲の手伝いや写譜をしたり、コンスタンツェの療養の世話をしていた。

師の死後はサリエリの弟子になった。 1794年、ウィーン宮廷劇場ドイツ語オペラの楽長に就任。約30曲の舞台作品があるという。 しかし何といっても、彼の最大の仕事は師の「レクイエム」補筆完成である。

■関連する曲

• K.412 (386b)　ホルン協奏曲 第１番 ニ長調
• K.514　ホルン協奏曲のためのロンド　ニ長調
• K.621　オペラ・セリア「ティトの仁慈」 "La clemenza di Tito" のオーケストレーション手伝い
• K.626　「レクイエム」の補筆完成

モーツァルトの死後ジュスマイヤーがサリエリの弟子になったことを悪く言う必要はない。 サリエリにモーツァルトほどの才能がなかったにもかかわらず宮廷音楽界の中心にあり、その当時のオペラ作家として最高の名声を博していたことは事実である。 そしてモーツァルトの作品の発表を妨害したことも。 モーツァルトの手紙にはそんな不満も確かに書かれてある。 しかし実際には二人は決して不倶戴天の敵同士ではなかった。 親しく交際していたし、モーツァルトの死後はサリエリは彼の息子たちの面倒を見た。

■ジュスマイヤーの作品

CD [Camerata 30CM-469] ●オーボエ五重奏曲 ニ長調 インデアミューレ (ob), ウィーン・フィルハーモニア弦楽三重奏団 1997年

 

Johann Nepomuk Hummel 1778-1837

1778年11月14日スロヴァキアのブラチスラヴァ（当時プレスブルク）で生れ、1837年10月17日ワイマールで没。

1786-88年まで、モーツァルトの家に住み込んで教えを受けた。 師の死後、アルブレヒツベルガー、サリエリ、J.ハイドンに教えを受けた。 1804-11年の間、ハイドンの後任としてエステルハージ侯の楽長を務めた。 また、ピアニストとしても有名となり、ベートーヴェンと並び称されるほどになった。 晩年にはモーツァルト伝を書き、そしてワイマールで59歳の生涯を閉じる際には、モーツァルトの「レクイエム」で葬儀が行われたという。

■関連する曲

• 交響曲を四重奏曲（fp, fl, vn, vc）に編曲した。
  • 交響曲 第35番 ニ長調「ハフナー」 K.385
  • 交響曲 第36番 ハ長調「リンツ」 K.425


• ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491 のカデンツァを残す。 これは現在でもこの曲の最高のカデンツァと言われる。

■フンメルの作品

CD [MVCR-186] ●トランペット協奏曲 変ホ長調 サンドヴァール (tp), ハーザ指揮ロンドン交響楽団 1993年

CD [CHANDOS CHAN-9656] ●ファゴット協奏曲ヘ長調 W23 ポポフ (fg), ポリャンスキ指揮ロシア国立交響楽団 1998年

CD [Teldec WPCS-11406] ●ファゴット協奏曲ヘ長調 ナカリャコフ (tp), ソンデスキス指揮リトアニア室内管 2002年 ※トランペットによる演奏

 

2013/11/10