K.1-|K.100-|K.200-|K.300-|K.400-|K.500-|K.600-|App.K
[ horn | flute | clarinet | oboe, bassoon ]
クラリネットのための曲集
Compositions for clarinet
18世紀の初めにニュールンベルクの木管製作者デンナーが発明した(ヴァルター編音楽辞典、1732年)という。
「遠くで聞くとトランペットのようだ」というので「小さいトランペット」の意味で「クラリネット」と呼ばれるようになったらしい。
当時のナチュラル・トランペットで高い音域を出すことを「クラリーノ奏法」といい、明るく輝かしい響きがある。演奏会用楽器として18世紀末には定着した。
現行のメカニズムは1843年(ベーム)からだが、音域が広く、柔らかい調子から鋭い調子まで、暗い表情からユーモラスな表情まで、その豊かな表現力と、そして名手シュタドラーのおかげで、モーツァルトは好んで使うようになる。
モーツァルトの美しい用法を見て、ハイドンも晩年には取り入れるようになったという。
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| 第1楽章 | 第2楽章 | 第3楽章 | 第4楽章 |
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| K.498 | クラリネット三重奏曲 「ケーゲルシュタット」 |
Andante 変ホ長調 | Menuetto 変ロ長調 三部 | Allegretto 変ホ長調 ロンド |
| 1786 ウィーン |
| K.581 | クラリネット五重奏曲 「シュタドラー五重奏曲」 |
Allegro イ長調 | Larghetto ニ長調 三部 | Menuetto イ長調 | Allegretto con variazioni イ長調 変奏 | 1789 〃 |
| K.622 | クラリネット協奏曲 |
Allegro イ長調 | Adagio ニ長調 三部 | Allegro イ長調 ロンド |
| 1791 〃 |
断片
- K.516c (Anh.91) クラリネット五重奏曲 変ロ長調 1787 ウィーン
- K.516d ロンド 変ホ長調 1787 〃
- K.516e (Anh.89) ロンド 変ホ長調 1787 〃
- K.580a (Anh.94) アダージョ ヘ長調 1789 〃
- K.580b (Anh.90) 五重奏曲 ヘ長調 1789 〃
- K.581a (Anh.88) 五重奏曲または協奏曲 イ長調 1789 〃
- K.621b バセットホルン協奏曲 ト長調 1791 プラハ
編曲
- クラリネット四重奏曲 変ロ長調 (ヴァイオリン・ソナタ第34番変ロ長調 K.378 の編曲)
編曲者不詳。1799年。
Colin LAWSON ; cl
クラリネットの前身の楽器「シャリュモー」に関する著作があり、18世紀のクラリネット音楽の専門家。
CD : 281
Quintet in B flat for clarinet, 2 violins, viola, violoncello. (fragment)
[ 1787年春 ウィーン ] 自筆譜は途切れ、後のページが失われた。
→詳細
Rondo in E flat for clarinet, 2 violins, viola, bass. (fragment)
[ 1787年 ウィーン ]
K.516やピアノ協奏曲第26番K.537の草稿の裏に書かれている。
前曲と対になると見られていたが、あるディヴェルティメントの草稿らしい。
Rondo for clarinet, 2 violins, viola, violoncello. (fragment)
[ 1787年 ウィーン ] ケッヘル初版に「追加89」として載ったが、自筆譜はない。
テンポと調性が同じという理由でK.516dに並んで置かれた。
Adagio for English horn, 2 horns, bassoon. (fragment)
Adagio ヘ長調 断片 28小節 変則的なソナタ形式(提示部は2つの主題を持ち、展開部を欠く)
[ 1783-85年 ウィーン ]
モーツァルテウムが所蔵する自筆譜には、28小節までは4つのパートがすべてモーツァルト自身により書かれてあるが、第2主題は旋律のスケッチだけしかない。
楽器についてはイングリッシュ・ホルンの記載があるのみで、その他の楽器指定はない。
→詳細
Quintet in F for clarinet, basset horn, violin, viola, violoncello. (fragment)
Allegro ヘ長調 4/4 ソナタ形式 断片 102小節
[ 1789年9月 ウィーン ]
シュタドラー兄弟のために。
→詳細
K.581 クラリネット五重奏曲 イ長調
Quintet (Stadler-Quintet) in A for clarinet, 2 violins, viola, violoncello
- Allegro イ長調 4/4 ソナタ形式
- Larghetto ニ長調 3/4 三部形式
- Menuetto イ長調 3/4 2つのトリオを持つ
- Allegretto con variazioni イ長調 2/2 主題と6つの変奏曲
[ 1789年9月29日 ウィーン ]
親友のシュタドラーのバセット・クラリネットを想定して書かれた。
モーツァルト自身が「シュタドラー五重奏曲 Stadler Quintett」と呼んだ。初演は12月22日ブルク劇場で。初版は1802年オッフェンバッハのヨハン・アンドレ社が刊行。
通常のA管で演奏できるように手直しがされたと推定され、ベーレンライター新全集ではバセット・クラリネット用に復元された。
第1楽章の主題提示をアーベルトは「雲のない春の朝」と評した。
Quintet in A for clarinet, 2 violins, viola, bass. (fragment)
[ 1789年9月 ウィーン ]
1958年までは89小節しか知られてなかった。主題は「コシ・ファン・トゥッテ」第24番のフェランドのアリアと同じ。
アインシュタインはK.581のフィナーレとして書かれたものが破棄されてそのアリアに使われたと見たが、タイソンは逆にコシの後(1790年)に成立と推定し、
第59-69小節における頻繁な音符記号の変更は親友シュタドラーをからかうためのものと見ている。
O.バッハによる補筆(1870年)がある。
- オランダ・ソロイスツEns CD.330 t=2'45 ; 1992
K.621b バセット・ホルン協奏曲 ト長調 (断片)
Concerto in G for basset horn. (fragment)
編成 : 2 violins, violas, bass, 2 flutes, 2 horns
[ 1791年 プラハ ]
詳しいことについては野口秀夫氏の論文「協奏曲楽章 K.584b(621b) 〜バセットホルンとバセットクラリネット」1998
K.622 クラリネット協奏曲 イ長調
第1楽章 Allegro イ長調、 第2楽章 Adagio ニ長調、 第3楽章 ロンド Allegro イ長調
[ 1791年9月29日〜10月7日 ウィーン ]
ウィーン宮廷楽団のクラリネット奏者シュタドラーに。自作カタログには正確な完成日が記入されていない。彼の「白鳥の歌」と呼ばれている。
→詳細
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