草稿はベルリン国立図書館にあり、作曲地と日付が明記されている。 草稿に第４楽章の速度記号はないが、アレグロ・モルトかプレストと解され、新全集は「モルト・アレグロ」としている。 少年モーツァルトが1767年の秋、ウィーンで最新のオーストリア・シンフォニーに触発されて、メヌエットをもつ４楽章シンフォニー（K.43、K.45、など）を書いたが、そのうちのひとつ。

作曲目的は不明だが、ザスローはモーツァルト一家がウィーンを離れザルツブルクに帰る直前に「だれか貴族の宮殿で行なわれたお別れコンサート」のために書いたと推測している。

〔演奏〕

CD [ポリドール FOOL-20362] t=15'16 ホグウッド指揮 Christopher Hogwood (cond), エンシェント室内管弦楽団 Academy of Ancient Music 1978年頃、ロンドン

CD [COCO-78045] t=13'56 グラーフ指揮 Hans Graf (cond), ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団 Salzburg Mozarteum Orchestra 1989年

CD [Membran 203300] t=9'08 Alessandro Arigoni (cond), Orchestra Filarmonica Italiana, Torino 演奏年不明

〔動画〕

• [https://www.youtube.com/watch?v=BD8R1w__Oxg] t=15'25
  Jaap Ter Linden, Mozart Akademie Amsterdam
  2002
• [https://www.youtube.com/watch?v=1IJPQIYcAxQ] t=13'12
  ?

〔参考文献〕

• ［事典］
  海老沢敏・吉田泰輔監修 「モーツァルト事典」 東京書籍
• ［全作品事典］
  ニール・ザスロー編 「モーツァルト全作品事典」 森 泰彦監訳、音楽之友社 2006

2013/07/14