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ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第41番 変ホ長調 K.481

  1. Molto allegro 変ホ長調 3/4 ソナタ形式
  2. Adagio 変イ長調 2/2 ソナタ形式
  3. Allegretto 変ホ長調 2/4 主題と6変奏
〔編成〕 p, vn
〔作曲〕 1785年12月12日 ウィーン
1785年12月



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上記日付で自作目録に記載。 作曲の目的は不明。 4日後(16日)の「ピアノ協奏曲変ホ長調」(K.482)とともに年末の予約演奏会のために書いたものか。 それともホフマイスターから「いくばくかの金を得るために」作曲されたものか。 完成の翌年(1786年)そのホフマイスターから初版が出版された。 第1楽章には、交響曲第1番(K.16)から第41番『ジュピター』(K.551)に至るまでしばしば現われる「ド・レ・ファ・ミ」の音形(ジュピター・モティーフ)が使われている。 中間楽章は美しい旋律が変奏され、ロンド形式とも変奏曲形式ともとれる。 その転調の方法は後にシューベルトなどが多用したものともいわれる。 終楽章の変奏に短調はない。

アインシュタインがモーツァルトの「三大ソナタ」と称した「変ホ長調 K.454」、「変ホ長調 K.481」、「イ長調 K.526」の一つ。 これらは「モーツァルトがピアノとヴァイオリンのためのソナタの領域で言おうとした最後の言葉」であるといい、特にこの「変ホ長調 K.481」については

軽快な主題による6つの変奏曲のフィナーレ、あるいは、魂の深淵に導く異名同音的転換において頂上をきわめる迷宮的な転調を伴うアダージョほど、モーツァルトがベートーヴェンに近づいている場合はない。 それだけいっそう、完成された簡潔な第1楽章は、男性的に愛らしく、モーツァルト的である。
[アインシュタイン] p.354
と述べ、中間楽章アダージョにおいて「感情の深さ」が幻想的に展開され、描かれていることを高く評価している。

〔演奏〕
CD [U.S.A. Music and Arts CD-665] t=21'27
クラウス (p), ゴールドベルク (vn)
1936年
CD [東芝EMI TOCE-6725-30] t=24'29
クラウス (p), ボスコフスキー (vn)
演奏年不明
CD [COCQ 83885-88] t=23'12
セル (p), シゲティ (vn)
演奏年不明
CD [LDC 278 909 CM211] t=23'56
バドゥラ=スコダ (p), オイストラフ (vn)
1971年、ウィーン
CD [ポリドール LONDON POCL-2084/7] t=23'04
ルプー (p), ゴールドベルク (vn)
1974年、ロンドン
CD [キング KKCC-268/9] t=22'27
ヴェッセリノーヴァ (fp), バンキーニ (vn)
1993年7月
※バンキーニは1780年クレモナ製のバロック・ヴァイオリンで、ヴェッセリノーヴァはシュタイン・モデルのケレコム製フォルテピアノで演奏
CD [SRCR 1789] t=24'40
ブロンフマン (p), スターン (vn)
1994年、カリフォルニア

〔動画〕

〔参考文献〕

 

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2018/06/10
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