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ピアノのための小品



「新全集」はグラス・ハーモニカと自動オルガンのための曲も含めて1つの区分を構成しているが、ここではピアノ(クラヴィーア)だけの小品を紹介する。 ただし、だからと言って以下の曲をピアノ以外の楽器で演奏しないとは限らないことは言うまでもない。 また、ここでは(たとえばK.374gのように)他の楽器との重奏曲もリストに含めてしまった。 この点でも「新全集」の区分に反していることをお許し願いたい。



K.1 (1e, 1f)ピアノのためのメヌエット ト長調・ハ長調1764? 〃
K.1aピアノのためのアンダンテ1761 ザルツブルク
K.1bピアノのためのアレグロ1761 〃
K.1cピアノのためのアレグロ1761 〃
K.1dピアノのためのメヌエット1761 〃
K.2ピアノのためのメヌエット ヘ長調1762 〃
K.3ピアノのためのアレグロ 変ロ長調1762 〃
K.4ピアノのためのメヌエット ヘ長調1762 〃
K.5ピアノのためのメヌエット ヘ長調1762 〃
K.5aピアノのためのアレグロ ハ長調1763 or 64 〃
K.5bピアノのためのアンダンテ 変ロ長調 (断片)1763? 〃
K.15a〜15ss (Anh.109b)ロンドン小曲集1764
K.33Bピアノ小品1766 チューリヒ
K.41eピアノのためのフーガ (紛失)1767 ザルツブルク
K.72aヴェロナ風のアレグロ ト長調1769-70 ヴェロナ
K.315gピアノのための8つのメヌエットとトリオ1773 ザルツブルク
K.401 (375e)ピアノ連弾または独奏のためのフーガ ト短調(断片)1773? 〃
K.375g (Anh.41)ピアノのためのフーガ ト長調 (断片)1776-77? 〃
K.deest前奏曲1776-77?
K.284a (300g, 395)ピアノのための前奏曲 ハ長調1777 ミュンヘン
K.284fピアノのためのロンド (紛失)1777 マンハイム
K.400 (372a)ピアノ・ソナタの第1楽章  変ロ長調 (未完)1781? ウィーン
K.374g (Anh.46)ピアノとチェロのためのアンダンティーノ 変ロ長調(断片)1782?
K.153 (375f)ピアノのためのフーガ  変ホ長調(断片)1782 ウィーン
K.375hピアノのためのフーガ ヘ長調(断片)1782? 〃
K.382ピアノ独奏曲 ロンド1782 〃
K.394 (383a)ピアノのための幻想曲とフーガ ハ長調1782 〃
K.383b (Anh.33/40)ピアノのためのフーガ ヘ長調 (断片)1782 〃
K.383d (Anh.39)ピアノのためのフーガ ハ短調 (断片)1783? 〃
K.deest (Anh.205 / Anh.C27.04)ロマンス 変ロ長調1785? 〃
K.385h (Anh.34)ピアノのためのアダージォ ニ短調 (断片)1785? 〃
K.399 (385i)ピアノ組曲 序奏とフーガ1782? 〃
K.154 (385k)ピアノのためのフーガ ト短調 (未完)1782? 〃
K.386ピアノと管弦楽のためのロンド イ長調1782 〃
K.453aピアノのための12の小葬送行進曲 ハ短調1784 〃
K.485ピアノのためのロンド1786
K.533ピアノ・ソナタ 第18番 ヘ長調1788 ウィーン
K.540ピアノのためのアダージョ ロ短調1788 〃
K.574ピアノのための小ジーグ「アイネ・クライネ・ジーグ」1789 ライプツィヒ
K.576a (Anh.34)ピアノのためのメヌエット ニ長調 (断片)1789? ウィーン?
K.355 (576b)ピアノのためのメヌエット ニ長調 (未完)1789? ウィーン?
K.236 (588b)ピアノのためのアンダンティーノ 変ホ長調1790? ウィーン



K.5a ピアノのためのアレグロ

Allegro for piano in C [ 63年夏か64年 ザルツブルク ] ナンネルの楽譜帳に残された唯一の曲。草稿には標題も速度記号もないが、アレグロと解釈される。 ピアノソナタK.545との類似性ある。

K.5b ピアノのためのアンダンテ

Andante for piano in B flat (fragment) [ 63年6〜10月? ザルツブルク ] K.15vとの類似性から新全集では1764年頃の作としている。

K.15a-15ss (Anh.109b) 43曲の小品「ロンドン小曲集」

43 pieces and fragments for piano "London Notebook"

[ 64年4月〜65年7月 ロンドン ] ほとんどピアノ曲。 父の手が加えられていないスケッチ・ブックなので、幼い頃の創作を知る貴重な資料だという。 管弦楽曲のためのスケッチとも言われる。第27曲までは鉛筆で、それ以降はインクで書かれている。 自筆譜はベルリン・プロシャ国立図書館が所蔵していたが、第2次大戦後に紛失。現在はポーランドのクラクフ図書館にあるという。 1909年にライプツィヒのブライトコップ&ヘルテルが全曲をシューネマンの校訂で出版。 現代の実用版はミュンヘンのヘンレ社による演奏不能の断片を除いた39曲を納めた版に従っている。

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K.33B ピアノ小品

Klavierstuck in F [ 66年10月初 チューリヒ ] 1766年10月チューリヒのコレギウムでのモーツァルト姉弟の音楽会を知らせる紙の裏に書かれてある。

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K.41e ピアノのためのフーガ

Fugue for piano

[ 67年 ザルツブルク ] 紛失。ウィーンへ旅立つ11月頃に書いたらしい。


K.315g 8つのメヌエットとトリオ (ピアノのための)

[ 73年末 ザルツブルク ] 1779年初めの作品と推定されていた。現存する楽譜は10段の五線紙にピアノ曲として書かれてあるが、 別に存在する第8曲の原稿を見てアインシュタインは本来オーケストラのための音楽と推測した。

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K.284a (395) ピアノのための前奏曲 ハ長調

Prelude for piano in C

[ 77年10月初 ミュンヘン ] もとカプリチオ Capriccio K.300g (K.395)。1778年の作とされていた。

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K.284f ピアノのためのロンド(紛失)

Rondeau for piano

[ 77年11月28日か29日 マンハイム ] 選挙侯カール・テオドール侯令嬢のために。楽譜は残されていない。 あるいはピアノソナタの1つに取り入れられたのかもしれない。


K.374g (Anh.46) ピアノとチェロのためのアンダンティーノ

Andantino for piano and violoncello in B flat (fragment) [ 82年? ] ニッセン、ヤーン、ケッヘルが「ト短調」と記した断片らしい。第6版では1781年作としたが、タイソンは82-83年作と推定。 ランドンはピアノと管弦楽のためのロンドK.386のチェロ演奏用と見ている。

K.153 (375f) ピアノのためのフーガ 変ホ長調

Fugue for piano in E flat (fragment)

[ 82年春 ウィーン ] シモン・ゼヒター(1788-1867)により補作完成、全66小節。

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K.375g (Anh.41) ピアノのためのフーガ

Fugue for piano in G (fragment) [ 76-77年? ザルツブルク ] 新全集では作曲技法上のいくつかの間違いを指摘しているが、モーツァルトの意図は不明。

K.deest 前奏曲

自筆の草稿から、76年〜77年、ザルツブルクでの作と見られている。 ナンネルのための即興演奏またはある未完成の大作を書き直したものと思われる。 主題らしいものはなく、ヘ長調からホ短調へいくつかのパッセージをつないで転調する。

K.375h ピアノのためのフーガ ヘ長調

Fugue for piano in F (fragment) [ 82年か83年? ウィーン ] 第6版からK.626b-14をここに置いた。3声のフーガ。 cf : K.417B

K.382 ピアノと管弦楽のためのロンド

Concerto Rondo for piano in D 編成:p, fl, ob*2, hr*2, tp*2, timp, vn*2, va, bs
[ 82年3月 ウィーン ] コンサート・ロンド。ピアノ協奏曲K.175のフィナーレをウィーンの趣味に合わせて書き換えたもの。

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K.383a (394) ピアノのための幻想曲とフーガ ハ長調

Prelude and fugue for piano in C

[ 82年4月 ウィーン ] プレリュードと3声のフーガ。コンスタンツェに。スヴィーテン男爵を通して知ったJ.S.バッハの影響を受けて。 フーガは3声で、前半はバッハ風に前奏曲(プレリュード)になっている。出来上がった楽譜をザルツブルクの姉に送った際、フーガの部分は婚約中のコンスタンツェの希望によると語っている。 この曲は後に出版社が「幻想曲集」に入れたので、上記のようなタイトルで通っている。

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K.383b (Anh.33 & 40) ピアノのためのフーガ

Fugue for piano in F (fragment) [ 82年4月 ウィーン ] 3声フーガ。タイソンによると1787-89年。

K.383d (Anh.39) ピアノのためのフーガ

Fugue for piano in C minor (fragment) [ 83年? ウィーン ] K.383cの主題に添えて書かれてあった。タイソン推定は1783年。

K.deest (Anh.205 / Anh.C27.04) ロマンス 変ロ長調

Romance in B flat

[ 1785年春? ウィーン ] 1802年にモーツァルトがめったに使わない変イ長調の曲として出版されたが、長い間、偽作とされていた。 その後モーツァルト研究家プラトにより五重奏曲K.452aを書き換えたもので、この時期には作られていたと判った。 1972年カール・マルゲールは、様式的に不調和な多くの部分を削除し、変ロ長調に移調したピアノのための曲とした。


K.385h (Anh.34) ピアノのためのアダージォ

Adagio for piano in D minor [ 85年か86年以降 ウィーン ] タイソンは1786-91年と推定。

K.385i (399) ピアノ組曲 序奏とフーガ

Suite for piano in C (fragment)
  1. フランス風序奏 ハ長調 - フーガ Allegro
  2. アルマンド  二部形式 - Andante ハ短調
  3. クーラント 変ホ長調 - サラバンド ト短調 未完6小節
[ 82年? ウィーン ] スヴィーテン男爵邸で毎日曜日に行なわれていた演奏会を通して知ったバッハやヘンデルの影響から生まれた。

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K.385k (154) ピアノのためのフーガ

Fugue for piano in G minor (fragment) [ 82年? ウィーン ] 自筆譜はプロイヤー嬢のための練習帳に書かれた。

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K.386 ピアノと管弦楽のためのロンド

Concerto Rondo for piano in A 編成:p, ob*2, hr*2, vn*2, va, bs
[ 82年10月19日 ウィーン ] コンサート・ロンド。1799年アンドレがコンスタンツェから買い取ったとき最終ページが欠けていた。 1838年ポッターが補筆し、ピアノ独奏に編曲し出版。行方不明になった自筆譜の一部がアインシュタインにより発見され、1936年に復元し出版。

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K.453a ピアノのための12の小葬送行進曲

Kleiner Trauermarsch in C minor [ 84年 ウィーン ] プロイヤー嬢の音楽帳に「対位法の大家の葬送行進曲 Marche funebre del Sigr. Maestro Contrapunto」と題されて記載。

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K.485 ピアノのためのロンド

Rondo for piano in D [ 86年1月10日 ウィーン ] 自作目録に載っていない。 自筆譜の日付のほかに献呈相手の名前も書いてあったが、消されて読めない。

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K.494 ピアノのためのロンド

Rondo for piano in F [ 86年6月10日 ウィーン ] 2年後のK.533と合わせて、3楽章から成るピアノ・ソナタにした。 そのとき、この曲の終り近くに26小節が付け加えられた。その付加は出版の際モーツァルト自身によるとされ、演奏でもその形がとられる。

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K.540 ピアノのためのアダージョ ロ短調

Adagio for piano in B minor

[ 88年3月19日 ウィーン ] モーツァルトの曲でロ短調という調性はこれが唯一。展開部を持った正規のソナタ形式で書かれ、6小節のコーダを伴っている。 誰のために書いたか分かっていない。何かと組み合せてソナタにするつもりが、金に窮していたので出来上がってすぐ出版社に売ってしまったのか。

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K.574 ピアノのための小ジーグ「アイネ・クライネ・ジーグ」

Eine kleine Gigue for piano in G [ 89年5月16日 ライプツィヒ ] J.S.バッハが半生を過ごした町ライプツィヒを訪れた際、バッハゆかりの聖トーマス教会のオルガニストのエンゲルの要請に応えた曲。

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K.576a (Anh.34) ピアノのためのメヌエット

Minuet for piano in D (fragment) [ 89年? ウィーン? ] 成立時期について新全集は1785か86年以降、タイソンは1786-91年としている。

K.576b (355) ピアノのためのメヌエット

Minuet for piano in D (fragment) [ 89年? ウィーン? ] 成立の事情がわからない。自作目録にも記載なし。 初め1780年の作品K.355として置かれたが、その後1790年の作として第3版ではK.594bとされた。

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K.588b (236) ピアノのためのアンダンティーノ

Andantino for piano in E flat [ 90年? ウィーン ] グルックのオペラ「アルチェステ」からアリア「狼狽しないで」を主題に。

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2005/01/15
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