Mozart con grazia > 交響曲 >
17
age
61
5
62
6
63
7
64
8
65
9
66
10
67
11
68
12
69
13
70
14

71
15
72
16
73
17
74
18
75
19
76
20
77
21
78
22
79
23
80
24
81
25
82
26
83
27
84
28
85
29
86
30
87
31
88
32
89
33
90
34
91
35
92

交響曲 第45番 ニ長調 K.95 (73n)

  1. Allegro ニ長調 2/2 ソナタ形式
  2. Andante ト長調 3/4 ソナタ形式
  3. Menuetto ニ長調 3/4 複合三部形式
  4. Allegro ニ長調 2/4 ソナタ形式
〔編成〕 2 ob, 2 fl, 2 tp, 2 vn, va, bs
〔作曲〕 1770年4月? ローマ

この曲と第47番(K.97 / 73m)の2曲は、かつてブライトコップ社がパート譜の写譜を所有し、手書き目録に掲載されていたが、いつの間にか紛失。 この2曲の成立については次のように推測されている。 すなわち、モーツァルト父子のイタリア旅行の際、その訪問先のひとつ、ボローニャから8月4日に手紙を郷里ザルツブルクに送っているが、そこに「4つのイタリア風シンフォニーアを作曲した」と書いている。 これに当たるものとして、アインシュタインは交響曲第47番(K.97 / 73m)と第45番(K.95 / 73n)を考えたのである。 あと2つは、第11番(K.84 / 73q)と第44番(K.81 / 73l)とした。 しかしどれも自筆譜や信頼できる写譜が残っていないので、真作かどうかの判断さえできない。 また前者2曲はメヌエットをもつ4楽章であるのに対し、後者2曲はまさにイタリア風の3楽章から成る。 これについて、アインシュタインはメヌエット楽章はあとで追加したものであると主張した。

さらに、その手紙より3ヶ月ほど前に少年モーツァルトはローマからザルツブルクの姉へ

1770年4月25日
この手紙を終えたら、書きかけのシンフォニーアを仕上げます。 アリアは出来上がりました。 シンフォニーアは写譜屋さんのところにあります(といっても、それはわが父上です)。 コピーするため外へ出したくないからです。 さもないと、それは盗用されるかもしれません。
[書簡全集 II] p.116
と書いているが、その「書きかけのシンフォニーア」とは、日付のうえでは一致する第44番(K.81 / 73l)ではなく、この第45番(K.95 / 73n)のことであるという大胆な説を唱えた。

さまざまな説も信頼できる資料による裏付けのない推測の域を出ない。

〔演奏〕
CD [ポリドール FOOL-20363] t=12'35
ホグウッド指揮 Christopher Hogwood (cond), エンシェント室内管弦楽団 Academy of Ancient Music
1978年頃、ロンドン
CD [COCO-78046] t=12'26
グラーフ指揮 Hans Graf (cond), ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団 Salzburg Mozarteum Orchestra
1989年
CD [Membran 203300] t=10'13
Alessandro Arigoni (cond), Orchestra Filarmonica Italiana, Torino
演奏年不明

〔動画〕

〔参考文献〕

 

Home K.1- K.100- K.200- K.300- K.400- K.500- K.600- App.K Catalog

2013/07/14
Mozart con grazia