Mozart con grazia
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ピアノ協奏曲

Concertos for piano and orchestra

[ 第1部 | 第2部 ]


K.449 ピアノ協奏曲 第14番 変ホ長調

Concerto for piano in E flat [No.14]

(1) Allegro vivace 変ホ長調  (2) Andantino 変ロ長調  (3) Allegro ma non troppo 変ホ長調

[ 84年2月9日 ウィーン ] 弟子のピアニスト、バルバラ・プロイヤー嬢のために作曲したものだが、まず同年3月17日の予約演奏会でモーツァルト自身が演奏した。 3月20日付けの手紙には、この曲の発表が好評だったと伝えている。
この曲から作品を完成すると自分でカタログを記録するようになった。自作目録第1番。 また、オーボエとホルンの管楽器なしの弦楽四重奏を伴奏としても演奏できると父に宛てた手紙(1784年5月15日)に書いている。

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K.450 ピアノ協奏曲 第15番 変ロ長調

Concerto for piano in B flat [No.15]
  1. Allegro 変ロ長調 4/4
  2. Andante 変ホ長調 3/8 変奏形式
  3. Allegro 変ロ長調 6/8
編成:p, ob*2, fg*2, hr*2, tp*2, fl, vn*2, va, bs
[ 84年3月15日 ウィーン ]自作目録第2番。 自分自身の演奏会(3月24日)のために書かれた大編成のシンフォニックな曲で、技巧的にも難しい。

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K.451 ピアノ協奏曲 第16番 ニ長調

Concerto for piano in D [No.16]
  1. Allegro assai ニ長調 4/4
  2. Andante ト長調 2/2
  3. Allegro di molto ニ長調 2/4
編成:p, fl, ob*2, fg*2, hr*2, tp*2, timp, vn*2, va, bs
[ 84年3月22日 ウィーン ]自作目録第3番。3月31日に初演。 第15番ほど難曲ではないが、この曲から交響曲風のピアノ協奏曲を追求し始めたとみなせれている。

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K.452c (Anh.65) 協奏曲楽章

A piece of a concerto for piano 編成:p, fl, ob*2, fg*2, hr*2, vn*2, va, bs
[ 84年4月着手 ウィーン ] 楽器編成を記した10小節足らずの自筆譜が残る。

K.453 ピアノ協奏曲 第17番 ト長調

Concerto for piano in G [No.17]
  1. Allegro ト長調 4/4
  2. Andante ハ長調 3/4
  3. Allegretto ト長調 2/2 変奏形式 主題と5つの変奏
編成:p, fl, ob*2, fg*2, hr*2, vn*2, va, bs
[ 84年4月12日 ウィーン ] 第14〜17番は予約演奏会のために作られた。 そのうちK.449とこの曲はプロイヤー嬢に。自作目録第5番。

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K.456 ピアノ協奏曲 第18番 変ロ長調

Concerto for piano in B flat [No.18]
  1. Allegro vivace 変ロ長調
  2. Andante un poco sostenuto ト短調 変奏形式
  3. Allegro vivace 変ロ長調
編成:p, fl, ob*2, fg*2, hr*2, vn*2, va, bs
[ 84年9月30日 ウィーン ] 自作目録第8番。盲目のピアニスト、マリア・テレージア・フォン・パラディスの注文による。

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K.459 ピアノ協奏曲 第19番 ヘ長調「第2載冠式」

Concerto for piano "The second Coronation" in F [No.19]
  1. Allegro vivace ヘ長調 2/2 協奏風ソナタ形式
  2. Allegretto ハ長調 6/8 展開部を欠いたソナタ形式
  3. Allegro assai ヘ長調 2/4 ロンド形式
編成:p, fl, ob*2, fg*2, hr*2, vn*2, va, bs
[ 84年12月11日 ウィーン ] 予約会員が174名にも達した演奏会のシーズン開幕に弾かれた。さらに1790年フランクフルトでのレオポルト2世の戴冠式で、K.537とともに演奏した。

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K.459a (Anh.59) ピアノ協奏曲

A piece of a concerto for piano アインシュタインはK.466と関連させ、K.466aとしたが、自らその説を改め、ここに位置づけた。

K.466 ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調

Concerto for piano in D minor [No.20]
  1. Allegro ニ短調 4/4 ソナタ形式
  2. Romanze 変ロ長調 4/4 複合三部形式
  3. Allegro assai ニ短調 2/2 ロンド形式
編成:p, fl, ob*2, fg*2, hr*2, tp*2, timp, vn*2, va, bs
[ 85年2月10日 ウィーン ] 予約演奏会のために。演奏直前に仕上げた。当日にやっとパート譜ができ、モーツァルトは全体を通して弾く時間もないまま会場に出かけた。 短調が基調となった初めてのピアノ協奏曲。後の「ドン・ジョヴァンニ」と同じニ短調。

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K.467 ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調

Concerto for piano in C [No.21]
  1. Allegro maestoso ハ長調 4/4 ソナタ形式
  2. Andante ヘ長調 4/4 三部形式
  3. Allegro vivace assai ハ長調 2/4 ロンド・ソナタ形式
編成:p, fl, ob*2, fg*2, hr*2, tp*2, timp, vn*2, va, bs
[ 85年3月9日 ウィーン ] 予約演奏会のために。 初演は3月10日ブルク劇場で。

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K.482 ピアノ協奏曲 第22番 変ホ長調

Concerto for piano in E flat [No.22]

(1) Allegro 変ホ長調  (2) Andante ハ短調  (3) Allegro 変ホ長調

[ 85年12月16日 ウィーン ] 年末の予約演奏会のために。 急いで作曲したらしくメモだけの部分もある。オーボエの代わりにクラリネットを使っている点で、第22番K.482、第23番K.488、第24番K.491の3つは彼のピアノ協奏曲の中で例外的な作品。 特にK.482とK.488は双子の作品とみなされている。さらにK.482ではトランペットとティンパニも使われている。第2楽章の主題には透明なかなしさがあり、初演でアンコールされたという。
自筆譜はチュービンゲン大学図書館にある。カデンツァは保存されていない。

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K.488 ピアノ協奏曲 第23番 イ長調

Concerto for piano in A [No.23]

(1) Allegro イ長調  (2) Adagio 嬰ヘ短調  (3) Allegro assai イ長調

[ 86年3月2日 ウィーン ] 第1楽章の下書きでは、クラリネットではなく、オーボエが指定されていて、完成の少なくとも1年前に既に作られていたらしいが、完成された作品ではクラリネットが使用され、その調性と楽想において、後の「クラリネット五重奏曲」や「クラリネット協奏曲」を先取りしている。 第2楽章は、珍しい嬰ヘ短調に転じ、全ピアノ協奏曲中で唯一「アダージョ」と指定されている。(彼は自分の協奏曲にはアダージョは存在せず、アンダンテしかありえないと1784年に断言しているが)。 第1楽章にはモーツァルト自身によるカデンツァがある。

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K.488a (Anh.58) ピアノ協奏曲楽章 ニ長調 断片

K.488b (Anh.63) ピアノ協奏曲楽章 イ長調 断片

K.488c (Anh.64) ピアノ協奏曲楽章 イ長調 断片

K.488d ピアノ協奏曲のためのロンド イ長調 断片

以上は K.488 のスケッチと思われている断片である。


K.491 ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調

Concerto for piano in C minor [No.24]

(1) Allegro ハ短調  (2) Larghetto 変ホ長調   (3) Allegretto ハ短調

[ 86年3月24日 ウィーン ] この譜には謎がある。それは余白に人物の横顔が書かれてあることで、この最高傑作であり、厳しくて暗い曲を作る際に彼は何を思っていたのだろう。 彼のピアノ協奏曲の中で短調作品はこれとニ短調K.466の2つだけ。これは予約演奏会のための最後の曲となった。 もはやサロンの社交音楽を越えて、先の第20番ニ短調よりさらに激しい感情を吐露していた交響曲となっている。

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この曲に関連するとされる断片


K.503 ピアノ協奏曲 第25番 ハ長調

Concerto for piano in C [No.25]
  1. Allegro maestoso ハ長調 4/4
  2. Andante ヘ長調 3/4
  3. Allegretto ハ長調 2/4
編成:p, fl, ob*2, fg*2, hr*2, tp*2, timp, vn*2, va, bs
[ 86年12月4日 ウィーン ] 6曲の連作(第20〜25番)を閉じるにふさわしい大曲。 調性や力強さなどの類似から「ジュピター協奏曲」とも呼ばれる。前作の破調に対して、ポリフォニックな構成の上に建てられた均衡の美がある。

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K.537 ピアノ協奏曲 第26番 ニ長調 「戴冠式」

Concerto for piano "Coronation" in C [No.26]
  1. Allegro ニ長調 4/4 ソナタ形式
  2. Larghetto イ長調 2/2 三部形式
  3. Allegretto ニ長調 2/4 ロンド形式(あるいは展開部を欠くソナタ形式)
編成:p, fl, ob*2, fg*2, hr*2, tp*2, timp, vn*2, va, bs
[ 88年2月24日 ウィーン ] レオポルド2世の戴冠式の祭典で、1789年ドレスデン、1790年フランクフルトでモーツァルトはこの曲を演奏した。

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K.537a (Anh.57) ピアノ協奏曲 ニ長調

A piece of a concerto for piano in D (fragment) [ 88年2月 ウィーン ] K.537「戴冠式」第1楽章の主題に似ているので、ここに置かれた。1790年頃の作という説もある。

K.537b (Anh.61) ピアノ協奏曲 ヘ長調

A piece of a concerto for piano (fragment) 編成:p, fl, ob*2, basset-hr*2, fg*2, hr*2, vn*2, va, bs
[ 88年2月 ウィーン ] 1790年頃のスケッチという説や、1786年のK.488の断片とする説もある。

K.595 ピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調

Concerto for piano in B flat [No.27]
  1. Allegro 変ロ長調 4/4
  2. Larghetto 変ホ長調 4/4
  3. Allegro 変ロ長調 6/8 ロンド形式
編成:p, fl, ob*2, fg*2, hr*2, vn*2, va, bs
[ 91年1月5日 ウィーン ] 最後のピアノ協奏曲。クラリネット奏者ヨーゼフ・ベーアの演奏会のために。

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