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歌曲「おおらかな落ち着き」 K.149

Die großmütige Gelassenheit
〔作曲〕 レオポルト・モーツァルト

ギュンター(Johann Christian Günter, 1695-1723)詞。 変ロ長調。

よく知られているように、ザルツブルク大司教シュラッテンバッハ伯が1771年末に死去、翌1772年3月コロレド伯が新大司教に就任した。 そのころ、16才の少年モーツァルトは動機はわからないが、歌曲

を書いたと思われていた。 しかし「おおらかな落ち着き」と「秘そかな愛」と「低き身分にある喜び」の3曲について、アインシュタインは父レオポルトの作ではないかと言っていた。
すでにレーオポルトが彼(エマーヌエル・バッハ)に2、3のリートを貢物として献じていたが、もしギュンターとカーニッツによる3曲(K.149, 150, 151)が事実ヴォルフガング・モーツァルトの筆になるもので、前記のリートと同じくレーオポルトの作でないとすれば、それらのリートは、モーツァルトがどれほどよくベルリーンとハムブルクのカンタータ的なリート様式に適応したかを証明するものである。
[アインシュタイン] p.512
その後、自筆譜が息子ヴォルフガングの筆ではなく、父レオポルトの筆になるものであることがわかり、これら3曲はモーツァルトの真作が疑われ、新全集には載ってない。

〔歌詞〕
Ich hab'es längst gesagt:
So sehr mich alles plagt,
So wenig fällt mein Mut vor Kummer hin;
Die Hoffnung ist mein Schild,
So such ich Trost bei mir,
Und bleibe, wie ich bin.
  わたしはこう言ったことがある
どんなに苦しい目に遭っても
勇気を失わず屈することもない。
希望はわたしの盾となっている
心が妬みでさいなまれることなく
泰然自若として自分に満足する。
 喜多尾道冬訳 CD [BVCO-37429]

〔演奏〕
CD [PHILIPS 422 524-2] t=0'45
アメリンク Elly Ameling (S), ボールドウィン Dalton Baldwin (p)
1977年8月、オランダ・アーヘン
CD [PHILIPS UCCP-4085/7] t=0'45
※上と同じ
CD [BVCO-37429] t=0'48
ジャーノット Konrad Jarnot (Br), シュマルツ Alexander Schmalcz (p)
2005年12月、ヴェルトゼー

〔動画〕

〔参考文献〕

 

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2015/03/15
Mozart con grazia