Mozart con grazia > 行進曲 >
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K.335 (320a) 2つの行進曲 ニ長調

  1. (テンポ指示なし) ニ長調 4/4 ソナタ形式
  2. Maestoso assai ニ長調 2/4 自由な形式
〔編成〕 2 ob, 2 hr, 2 tp, 2 vn, va, bs
〔作曲〕 1779年8月初 ザルツブルク
1779年8月






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8月3日に書かれたセレナード『ポストホルン』(K.320)のマーチと思われている。 ただし、入場と退場とで同じ行進曲が使われるのが通例だったので、2曲あるのは異例であるが、その事情は不明。 また、作曲時期についても詳しいことはわからない。

第1曲では、オーボエによる副主題に弦を弓の棒で叩く伴奏がある。 展開部ではクリスチャン・バッハのアリア「Non so d'onde viene」の冒頭旋律が引用されている。 それは『アントレッター・セレナード』(K.185 / 167a)でも使われているので、モーツァルトお気に入りの旋律の一つだったのかもしれない。

第2曲については、中間あたりに民謡風の旋律があり、それは姉ナンネルの日記にモーツァルトが書き入れた部分

(1779年9月24日)
9時、大学広場のデール氏のところ。 路上でナハトムジーク。 最新のフィナールムジークから行進曲。 シュヴァーベンの民謡は陽気。 そしてハフナームジーク。 早朝、雨降る。 午後、よい天気。
[書簡全集 IV] p.411
の記述と符合するらしい。 すなわち、最新のフィナールムジークというのが『ポストホルン・セレナード』(K.320)であり、その行進曲というのが第2曲に民謡風の旋律をもつこの行進曲にほかならないというのである。

〔演奏〕
CD [キング KICC 6039-46] (1) t=3'45 (2) t=3'45
ボスコフスキー指揮 Willi Boskovsky (cond), ウィーン・モーツァルト合奏団 Vienna Mozart Ensemble
1964年4月、1966年3月
CD [PHILIPS 32CD-486] (1) t=4'05 (2) t=4'14
マリナー指揮 Neville Marriner (cond), アカデミー室内管弦楽団 Academy of St. Martin-in-the-Fields
1981年11月、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール
CD [ワーナー WPCS-6126] (1) t=4'04 (2) t=4'03
アーノンクール指揮 Nikolaus Harnoncourt (cond), ドレスデン・シュターツカペレ StaatsKapelle Dresden
1984年
CD [PHCP-9016] (1) t=4'02 (2) t=4'23
ヴェーグ指揮 Sandor Vegh (cond), ザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ合奏団 Camerata Academica des Mozarteums Salzburg
1988年12月、ザルツブルク・モーツァルテウム
CD [COCO-78047] t=8'15
グラーフ指揮 Hans Graf (cond), モーツァルテウム管弦楽団 Salzburg Mozarteum Orchestra
1988年5月、ザルツブルク、メッセツェントルム
CD [UCCG 6010] (1) t=4'23
オルフェウス室内管弦楽団 Orpheus Chamber Orchestra
1989年12月、ニューヨーク

〔動画〕
[http://www.youtube.com/watch?v=8HUVL0r9hLc] (1) t=4'18
[http://www.youtube.com/watch?v=O7UcfnkYVXE] (2) t=4'06
Daniel Barenboim (cond), English Chamber Orchestra

〔参考文献〕


 

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2012/02/12
Mozart con grazia