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K539 ドイツ軍歌「われはカイザーたらん」

German warsong "Ich möchte wohl den Kaiser sein"
編成 B, picc, 2 ob, 2 hr, cymbals, drum, 2 vn, 2 va, vc, bs
作曲 1788年3月5日 ウィーン
1788年3月





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かつてバルカン半島をめぐってロシアとトルコの間で何度も衝突があり、第1次から第6次まで戦争が繰り返されたが、モーツァルトがウィーンで生活していた頃はその第2次露土戦争(1787〜92年)にあたり、ウィーン皇帝ヨーゼフ2世(オーストリア)はロシアとともに参戦していた。 どのような依頼があったのかわからないが、モーツァルトはこの戦争にちなんで士気を鼓舞する曲を作った。

である。 ついでながら、のちにその戦争で功績のあったロウドン元帥が1790年7月14日に死去したとき、フォン・シュトリテッツ伯爵の依頼によりモーツァルトは「自動オルガンのためのアダージョとアレグロ」(K.594)を作曲したことも知られている。

ドイツ軍歌「われはカイザーたらん者」はグライム(Johann Wilhelm Ludwig Gleim, 1719-1803)の歌詞に曲をつけたもので、当時ウィーンで人気のあった喜劇俳優バウマン(Friedrich Baumann)のために作曲された。 彼の歌唱能力に合わせて作られているという。 そして3月7日、レオポルトシュタット劇場(Leopoldstädter Theater)におけるバウマンの演奏会で初演された。 推測であるが、モーツァルトはプラハのために作り、大成功を収めた『ドン・ジョヴァンニ』(K.527)をウィーンで上演することを望んでいたので、皇帝ヨーゼフ2世のご機嫌をとるために舞曲「戦闘」とこの軍歌を作曲したのかもしれない。 なお、よく知られているように、ウィーンでの『ドン・ジョヴァンニ』初演は5月7日に実現したが、不評だった。

曲は歌曲(Ein deutsches Kriegslied)であるが、コンサート・アリアに分類されている。 有節形式(4回反復)で、自分が皇帝(カイザー)たる者であることをあれこれ偉業を並べて堂々と歌いあげる。 喜劇役者のバウマンが皇帝の真似をして、大真面目で歌えば歌うほどユーモラスに見えて、かつまた戦意も高揚し、観客は大喜びだったに違いない。 最後の節で、ヨーゼフが命がけで戦っているのでカイザーたる者だ、と締めくくっている。 この曲は3月12日の演奏会でも歌われたらしいので、バウマンは機会あるごとにとりあげたと思われる。 彼はのちに宮廷オペラ歌手になったというのも、もしかしたらこの曲のお陰であろう。

歌詞

Ich möchte wohl den Kaiser sein!
Den Orient wollt ich erschüttern
Die Muselmänner müssten zittern
Constantinopel wäre mein!
Ich möchte wohl den Kaiser sein!
... 以下略

演奏
CD [Brilliant Classics 93408/4] t=2'47
Ezio Maria Tisi (B), Wilhelm Keitel (cond), European Chamber Orchestra
2002年6月、バイロイト劇場

引用文献


 

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2010/09/12
Mozart con grazia