K.1-|K.100-|K.200-|K.300-|K.400-|K.500-|K.600-|App.K
オペラ目次 * K.38 アポロとヒアキントゥス *
K.50 バスティアンとバスティエンヌ *
K.51 見てくれのばか娘 *
K.87 ミトリダーテ *
K.111 アルバのアスカニオ *
K.118 救われしベトゥーリア *
K.126 シピオーネの夢 *
K.135 ルチオ・シラ *
K.196 偽りの女庭師 *
K.208 羊飼の王様 *
K.344 ツァイーデ *
K.345 エジプト王タモス *
K.366 イドメネオ *
K.384 後宮からの誘拐 *
K.422 カイロの鵞鳥 *
K.430 騙された花婿 *
K.486 劇場支配人 *
K.492 フィガロの結婚 *
K.527 ドン・ジョヴァンニ *
K.588 コシ・ファン・トゥッテ *
K.620 魔笛 *
K.621 ティトの仁慈
K.46a (51) オペラ・ブッファ「見てくれのばか娘」
序曲と3幕26曲
La finta semplice
Opera buffa in tre atti, sinfonia and 26 numbers. Libretto by Marco Coltellini after Goldoni's
序曲(シンフォニア) Molto allegro ニ長調
第1幕
(1) 四重唱 「恋とは美しいもの、春は美しく、青春は美しい」
(2) シモーネのアリア「妻をめとるには、煩わしいことばかり」
(3) ジャチンタのアリア「私も結婚したい。優しくて賢くて、大事にしてくれる人と」
(4) カッサンドロのアリア「この世にはこんなにも女ばかり、しかし結婚などごめんだ」
(5) フラカッソのアリア「女の顔を見つめて、平気ではいられまい」
(6) ロジーナのアリア「口先だけで真心のない愛は誰にだってできるもの」
(7) ポリドロのアリア「なぜにこの娘が好きでたまらない」
(8) カッサンドロのアリア「あの娘にも気があり、私もその気があるのに、かみ合わない」
(9) ロジーナのアリア「さまよえばこだまする」
(10) ニネッタのアリア「誰か私を愛するなら、早く言って下さい」
(11) フィナーレ (7人の合唱)
第2幕
(12) ニネッタのアリア「夫を探すなら素直な人を」
(13) シモーネのアリア「相手次第で鞭も必要」
(14) ジャチンタのアリア「私が結婚したら、旦那に紐を付けて歩くのよ」
(15) ロジーナのアリア「そこらに飛び交うキューピットは傷を付けて飛び回る」
(16) カッサンドロのアリア「俺は酔ってないぞ、少し陽気なだけだ」
(17) ポリドロのアリア「いとしい可愛い花嫁よ、泣かないで」
(18) ロジーナのアリア「女はみんな、一人の男では済まされない」
(19) フラカッソとカッサンドロの二重唱「俺をウスノロだって? 恐ろしさのあまり私はふるえる」
(20) フラカッソのアリア「女というものは可愛いもの」
(21) フィナーレ
第3幕
(22) シモーネのアリア「おいでニネッタ、これで結婚できるんだ」
(23) ニネッタのアリア「私は恋してる。早く夫が欲しい」
(24) ジャチンタのアリア「さあ大変どうしよう。兄が見たら、殺される」
(25) フラカッソのアリア「恋の戦いは、勇気だけでは勝てぬ」
(26) フィナーレ
登場人物
ロジーナ Rosina S
カッサンドロ Cassandro B
ポリドロ Polidoro T
ジャチンタ Giacinta Ms
ニネッタ Ninetta S
フラカッソ Fracasso T
シモーネ Simone B
編成:fl*2, ob*2, fg*2, hr*2, vn*2, va*2, bs
[ 68年4〜6月 ウィーン ]
ゴルドーニ作、コルテリーニ Marco Coltellini 編の詞。2度目のウィーン訪問のおりヨーゼフ2世の依頼による。
ただし、いわゆる「アフリジオ事件」によりウィーンでは上演されなかった。初演は1769年、ザルツブルクで。
コルテリーニは1740年頃トスカーナのモンテ・プルチアーノで生まれ、1769年以後、ウィーンにおいて、メタスタージオの後継者と言われていた宮廷詩人。
1775年没。
ただし、アインシュタインはコルテリーニについて以下のように言っている。
リブレットはゴルドーニの作品であって、1764年にサルヴァドーレ・ペリルロの音楽によってヴェネツィアではじめて舞台にのせられたものである。
原作のリブレットは当時無名で公けにされていた。オペラ自体は不成功で、ヴェネツィアより先へはひろまらなかった。
こういうわけで、コルテルリーニが当時の帝室劇場請負人アフリシオ(彼は全くのならず者だった)と了解のもとに、他人の功を奪ったということは大いにありうることである。
彼は2、3のアリアを新しいものと取り替えたにすぎない。そして僅かに第3幕だけはややうまく改作しており、ことにフィナーレは大いに新しく仕上げいるから、
ゴルドーニと並べて自分の名前をなのる権利は少しは持つであろう。
アインシュタイン [1] p.532
あらすじ
当時の喜劇の典型で、2人の兄カッサンドロとポリドロに厳重に監視されている箱入り娘ジャチンタに若い士官フラカッソが惚れて、
小間使いニネッタや従僕シモーネなどの活躍により、恋がめでたく成就する。見てくれのばか娘とは、その士官の姉ロジーナ。
一種のナンセンス劇。
当時のオペラは、劇場所属の俳優の力量と性格に応じて作られ、オペラ・ブッファの場合は、お決まりの登場人物による即席茶番狂言と言ってもいいものだった。
だからこそ、13歳の子供でしかなかったモーツァルトも、類型的な模範を手本にしながら、このようなオペラを作曲できた。
彼は器楽部以外のあらゆる面で拘束を受けているのであり、だからこそシンフォニア(序曲)がこのオペラ全曲の中で最も魅惑的な楽曲である(アインシュタイン)という意見がある。
しかし、彼が当時のイタリアの作曲家たちと違うのは、ひとたび成熟すると、ナンセンス劇には満足しなかったという点である。
関連
- 交響曲第7番K.45を改編して(メヌエット楽章を除いて)このオペラの序曲とした。
- ポドリロのアリア(第7曲)は宗教的ジングシュピール「第一戒律の責務」K.35 から借用したもの。
参考文献
[1] アインシュタイン (浅井真男訳) 「モーツァルト、その人間と作品」 白水社
交響曲 「見てくれのばか娘」ニ長調
Symphony in D
- Molto allegro
- Andante
- Molto allegro
オペラの序曲として、シンフォニーK.45を改編した。その際、第3楽章メヌエットを落とし、トランペットとティンパニをはずし、フルートとファゴットを加えた。
[Home|Top] 2001/07/19