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| ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ長調 K.218
 〔作曲〕 1775年10月 ザルツブルク | 
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彼自身またはブルネッティのために。 モーツァルトと父レオポルトの間で、「シュトラスブルク協奏曲」と呼んでいたものかもしれないと思われていた。 1777年9月23日、よく知られているように、モーツァルトは母と二人で就職活動のためパリに向ってザルツブルクを出発したが、10月下旬、旅先のアウクスブルクから父へ
食事の間音楽が奏されましたが、ヴァイオリンがあんまり下手なので、ぼくはアウクスブルクのオーケストラより教会でやる音楽の方が好きです。 ぼくはシンフォニアを1曲、それからヴァンハルの変ロ長調の協奏曲のヴァイオリンを弾いて、満場の喝采を博しました。 夜、晩さんの時に、ぼくはストラスブール協奏曲を弾きました。 油のようになめらかに行きました。 みんなが美しい澄んだ音をほめました。と伝えているが、これは半月前にザルツブルクの父からミュンヘンに滞在中の息子に「この曲をブルネッティが間違って演奏した」ことを知らせていたことに対して、自分の方が見事な演奏ができることを自慢しつつ父を喜ばせよう(安心もさせよう)と考えてのことであったと思われる。 ただし、ここで双方が「シュトラスブルク」と了解し合っている曲がこの「ニ長調 K.218」であるという確証はなく、デーネシュ・バルタによると、9月12日に作られた「第3番 ト長調 K.216」がその「シュトラスブルク協奏曲」であるという。[手紙(上)] pp.72-73
第1楽章冒頭に軍隊の行進曲風の主題があることから、この曲は「軍隊的」という愛称で呼ばれることもある。 次に現れる第2主題は、ボッケリーニ(Luigi Boccherini, 1743-1805)のヴァイオリン協奏曲ニ長調(1768年作)の第1楽章第2主題に似ているといわれていた。 アインシュタインは
疑いもなくこの曲でモーツァルトが追求している模範のせいである。 模範とは十年ほど早いボッケリーニのヴァイオリン・コンチェルトである。 これは同じ調性で、構成がほとんど同じであり、旋律の案出上の連関が明白である。と、フォン・チンスキー・トロックスラーの説を支持し、[アインシュタイン] p.382
モーツァルトにしてはじめてボッケリーニの感覚性に、感動した精神と機知とをつけ加えたのである。と続けている。 しかし、その後、模範とされていた曲は20世紀の贋作であることがわかり、ボッケリーニとの関連は否定された。 第2楽章は父レオポルトの手で「アンダンテ・カンタービレ」と記入され、優美な旋律が独奏ヴァイオリンによって歌われる。 第3楽章のロンドでは、4分の2拍子のアンダンテと8分の6拍子のアレグロが交替で現れ、その中間部に2分の2拍子のアンダンテ・グラツィオーソが置かれている。
野口秀夫による「シュトラスブルク協奏曲」に関する詳細な研究がある。 「神戸モーツァルト研究会」例会報告から
〔演奏〕
|  | CD [EMI TOCE-15011] t=24'59 ゴールドベルク (vn), ジュスキント指揮フィルハーモニア管弦楽団 1951年か47年 | 
|  | CD [TC-004] t=21'17 ハイフェッツ (vn), サージェント指揮ロンドン新交響楽団 1956年か62年 | 
|  | CD [エフ・アイ・シー ANC-1002C] 第2楽章 t=6'53 グリュミオー (vn), デイヴィス指揮ロンドン 1962年 | 
|  | CD [POCL-3632/3] t=23'45 藤川真弓 (vn), ヴェラー指揮 Walter Weller (cond), ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団 Royal Philharmonic Orchestra 1980年、ロンドン | 
|  | CD [EMI CC30-9034] t=24'11 ムター Anne Sophie Mutter (vn), ムーティ指揮 Riccardo Muti (cond), フィルハーモニア管弦楽団 Philharmonia Orchestra 1981年11月、ロンドン | 
|  | CD [claves KICC-9308/10] t=21'27 グッリ Franco Gulli (vn), ジュランナ指揮 Bruno Giuranna (cond), パドヴァ室内管弦楽団 Orchestra da Camera di Padova e del Veneto 1989年5月、パドヴァ | 
|  | CD [POCL-4178/9] t=21'09 スタンデイジ Simon Standage (vn), ホグウッド指揮 Christopher Hogwood (cond), エンシェント室内管弦楽団 Academy of Ancient Music 1990年8月、ロンドン | 
|  | CD [TELDEC WPCS-6135] t=21'18 ツェトマイアー Thomas Zehetmair (vn) 指揮 (cond), フィルハーモニア管弦楽団 Philharmonia Orchestra 1991年 | 
|  | CD [Virgin Classics, 7243 5 61576 2 0] t=22'13 ハジェット Monica Huggett (vn) 指揮 (cond), Orchestra of the Age of Enlightenment 1993年12月、ロンドン | 
〔動画〕
〔参考文献〕
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