Mozart con grazia > カンタータ > フリーメーソンの喜び
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K.471 フリーメーソンの喜び

Cantata "Die Maurerfreude"

編成 T, Chor(2 T, Bs), 2 ob, cl, 2 hr, 2 vn, 2 va, vc, bs
作曲 1785年4月20日 ウィーン

1785年4月




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Allegro 変ホ長調、4分の4拍子。 ウィーンにおけるフリーメーソン分団「授冠の希望」の会員ペートラン(Franz Petran, c.1750-1810)の詞で、科学を探求するメーソンを讃える内容のものであるが、それは4月24日にフォン・ボルンの栄誉(帝国直属騎士号の授与)をたたえるために分団「桂冠希望」での儀式で演奏するためのものであった。 そのとき独唱テノールを歌ったのはアダムベルガーであった。 歌詞の中で「取れよ、この冠を、われらの長子ヨーゼフの手から」と歌われる「ヨーゼフ」とは皇帝ヨーゼフ2世であり、曲の最後で「賢者ヨーゼフは月桂樹を冠に結び、メーソンの賢者の頭(こうべ)に」と合唱が力強く歌う。
8月には総譜がアルタリアから出版(価格2フローリン)された。 余談であるが、最晩年の1791年9月9日、プラハ訪問中のモーツァルトは当地のメーソン分団「授冠の三本柱」を訪問し、その際この曲で歓迎を受けたという。

歌詞
Sehen, wie dem starren Forscherauge
die Natur
ihr Antlitz nach und nach enthüllet
wie sie ihm mit hoher Weisheit voll den Sinn
und voll das Herz mit Tugend füllet
das ist Maurer Augenweide
wahre, heisse Maurerfreude.
見よ、自然は探求心を以て見つめれば
いかにその姿を少しずつ現すことか、
いかに頭をより高き知恵で満たし
心を徳で満たすことか、
それこそメーソンの見る楽しみ、
真の、熱きメーソンの喜び。
見よ、自然は探求心・・・
石井宏訳 CD[KING 250E 1217]

フォン・ボルン (Ignaz Edler von Born, 1742-91)

1742年にトランシルヴァニアに生れ、プラハで哲学や自然科学を修め、鉱物学者となった。 1776年に女帝マリア・テレジアに招かれ、ウィーンで活躍するようになった。 彼が率いる支部「真の融和(ツア・ヴァーレン・アイントラハト)」(1781年設立)は会員数200人を越え、ウィーンで最大かつ最高の支部となった。 よく知られているように、モーツァルトは1784年12月14日、ゲミンゲン男爵によって結成された分団「善行に向かって進む Zur Wohltatigkeit」に入団したが、1785年頃からフォン・ボルンの支部に頻繁に参加するようになった。

ボルンは自然科学者としても業績をあげ、アマルガム法(「混汞(こんこう)法」ともいう)の発明と導入により功績があったため、1785年4月24日、帝国直属騎士号を授与された。 その栄誉をたたえるために、分団「授冠の希望」は祝賀式典を催し、そのとき演奏されたのがカンタータ「フリーメーソンの喜び」であった。 儀礼に関する研究でも知られ、1784年に発表した「エジプトの秘儀について」はモーツァルトの『魔笛』(K.620)作曲に影響を与えたといわれ、また、ザラストロはボルンがモデルであるといわれている。

演奏
CD[KING 250E 1217] t=6'54
クレン (T), エディンバラ音楽祭合唱団, ケルテス指揮ロンドン交響楽団
1968年、ロンドン
CD[UCCP-4061/70] t=6'53
シュライアー (T), ライプツィヒ放送男声合唱団, シュライアー指揮ドレスデン国立管弦楽団
1988ー89年、ドレスデン

 


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2009/09/20
Mozart con grazia