| Mozart con grazia > 舞曲 > 田園舞曲「雷雨」ニ長調 | 2008/04/13 |
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前年12月7日、モーツァルトは念願の宮廷作曲家になることができた。 それはグルック(1714-87)の死で空席となった宮廷作曲家のポストが回ってきたものであった。 多くの候補者の中から、宮廷内に反対する者たちの工作があった中でヨーゼフ2世一人の推薦を受け、待望の職にありつけたのだが、前任者の給料は2,000フロリンであったのに対して、モーツァルトのそれは半分以下の800フロリンに過ぎなかった。 さらに、後任者となるボヘミア生まれのコゼルフ(Leopold Anton Kozeluch 1752-1818)のときには、再び2,000フロリンとなった。 すなわちモーツァルトの場合、宮廷作曲家とはいっても、その仕事は毎年冬期間の舞踏会でのダンス音楽を作ることであり、ヴェンツェルの言葉によると「音楽の分野での稀なる天才が外国で勤め口や給料を求める必要が起らないような」称号に過ぎなかったのである。 ちょうどその頃、プラハからオペラ作曲の依頼を受けたハイドンがその申し出を断り、依頼すべき相手としては「ドン・ジョヴァンニ」を書き上げたモーツァルトこそがふさわしいと推薦しつつ、
プラハはこの貴重な人物をしっかりつかまえておくべきです。 それだけの報酬を払うべきです。 それがないとこの偉大な天才の運命はあわれなものになります。 後世に対しても努力を奨励することになりません。 あのかけがえのないモーツァルトがまだどこの帝室、王室にも雇われずにいるとは私には腹立たしいことです。と嘆いていたが、モーツァルトが手にいれた定職は上記のようなものであった。 ウィーンの聴衆がモーツァルトから離れ、彼の個人演奏会は開かれなくなり、やがてモーツァルトはフリーメーソンの同志プフベルクに借金を重ねるようになっていくことはよく知られている通りである。ドイッチュ&アイブル「ドキュメンタリー・モーツァルトの生涯」(井本訳)シンフォニア p.211
モーツァルトはこのコントルダンス K.534 を一連の舞曲の第一作として、これから死までの間に5つのメヌエット、10のコントルダンス、9つのドイツ舞曲を作ることになる。 自作目録に日付とともに作曲者自身の標題「雷雨 Das Donnerwetter」が書かれた。 楽器編成は、ヴァイオリン2、オーボエ2、ホルン2、ピッコロ1、太鼓、バスと記載されているが、その自筆譜は行方不明となっている。 また、ピアノ編曲版も2種類残されているが、その自筆譜もない。 ただし近年総譜が発見され、新全集に採録された。 それには、一方のピアノ譜に含まれているニ短調の短い楽句が入っていないという。 なお、この曲の初版はモーツァルトの死後1798年にアルタリアから出版されたが、それはピアノ譜であった。
■演奏
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CD[キング KICC 6039-46] t=2'06 ボスコフスキー指揮 Willi Boskovsky (cond), ウィーン・モーツァルト合奏団 Vienna Mozart Ensemble 1966年 ※スミス Eric Smith 編曲 |
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CD[POCG 50023] t=0'49 オルフェウス室内管弦楽団 Orpheus Chamber Orchestra 1989年12月、ニューヨーク |
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CD[POCG 50023] t=0'49 オルフェウス室内管弦楽団 1989年12月、ニューヨーク ※上と同じ音源。 |
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CD[CRCB-3011] t=14'24 ハーゼルベック指揮 Martin Haselboeck (cond), ウィーン・アカデミー合奏団 Wiener Akademie 1990年1月、オーストリア、アイゼンシュタット ※11曲のコントルダンスを合わせて |
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CD[COCO-78048] t=0'47 グラーフ指揮 Hans Graf (cond), ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団 Salzburg Mozarteum Orchestra 1990年5月、ザルツブルク |
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CD[SONY SRCR-9101] t=2'16 カツァリス Cyprien Katsaris (p) 1992年2月、ベルリン ※フィッシャー Edwin Fischer 編曲 |
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