Mozart con grazia > 交響曲 > 第30番ニ長調
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K.202 (186b) 交響曲 第30番 ニ長調

  1. Molto allegro ニ長調 3/4 ソナタ形式
  2. Andantino con moto イ長調 2/4 ソナタ形式
  3. Menuetto ニ長調 3/4 複合三部形式
  4. Presto ニ長調 2/4 ソナタ形式

編成 2 ob, 2 hr, 2 tp, 2 vn, va, vc
作曲 1774年5月5日 ザルツブルク

3回目のイタリア旅行からザルツブルクに帰って間もなく作られた第22番から第30番までの9つの交響曲の自筆譜は父の手でまとめられ合本とされ、作曲時期が消された。 旧全集はその合本通りの順で番号付けされていたが、その後、消された日付は解読され、次の順になった。

  1. 第26番 変ホ長調 K.184 (161a) ・・・ 1773年3月30日
  2. 第27番 ト長調 K.199 (161b) ・・・ 1773年4月10か16日
  3. 第22番 ハ長調 K.162 ・・・ 1773年4月19か29日
  4. 第23番 ニ長調 K.181 (162b) ・・・ 1773年5月19日
  5. 第24番 変ロ長調 K.182 (173dA) ・・・ 1773年10月3日
  6. 第25番 ト短調 K.183 (173dB) ・・・ 1773年10月5日
  7. 第29番 イ長調 K.201 (186a) 1774年4月6日
  8. 第30番 ニ長調 K.202 (186b) ・・・ 1774年5月5日
  9. 第28番 ハ長調 K.200 (189k) ・・・ 1774年11月17日か12日
トランペットの使用は第23番ニ長調 K.181 以来であり、同じようにホルンの働きを補強し、管楽器に生き生きとした色彩を与えるためという。 このような使用法は珍しいが、1773-74年頃に多く見られる。 また、楽器編成に示されていないが、演奏にはティンパニも使われたと思われている。 第1楽章と第4楽章との主題の連関について、アインシュタインは
1771年と74年のあいだの2、3のシンフォニーの特性(ほとんど原理と呼んでいいような特性)は、フィナーレの冒頭の主題が第1楽章の冒頭の主題から発展しているということである。 特に極端な例として、わたしは K.96、K.112、K.162、K.199、K.202 を挙げる。
浅井真男訳「その人間と作品」白水社 pp.306-307
つづけて
モーツァルトのシンフォニーの楽章間のバランスは、ヨーゼフ・ハイドンの場合のように、またハイドンの影響も受けて、フィナーレの方からくずれてゆく。
終楽章はひとつの《結末》以上のものではなく、ただ主題の点で第1楽章と再度関係するということが目立っているにすぎない。
と述べている。 しかし、「シリアス」なものの方に価値を認め、そうでないものを「後退」とする見方に対して、ザスローは
しかし、トランペットを伴うニ長調の祝祭的な作品が、どうして「シリアス」である必要があろう? また「シリアスさ」を時代錯誤的に(つまりロマン主義的に)過大評価して、どうなるというのであろうか。
森泰彦監訳「モーツァルト全作品事典」音楽之友社 p.245
つづけて
(フィナーレの)減和音と不意の休止を配した展開部は、しばしシリアスそのものの印象を与えるが、その後コーダが「的確な」終止を提供せぬままあっけなく消え失せるさまに接するとき、われわれはこの作曲家が、ユーモアのセンスの発達した18歳の少年であったことを思い出すのである。
と反論している。 現在もなおベートーベンに代表されるシリアスなシンフォニーを価値基準とする見方が依然として残っているため、アインシュタインの出版「人間と作品」から60年以上たった今も、ザスローはこのように書かなければならないのかもしれない。

演奏
CD[ポリドール FOOL 20369] t=25'02
ホグウッド指揮 Christopher Hogwood (cond), エンシェント室内管弦楽団 Academy of Ancient Music
1979-80年
CD[PMG CD 160 114] t=24'04
リッチオ指揮 Alberto Lizzio (cond), モーツァルト・フェスティヴァル管弦楽団 Mozart Festival Orchestra
1988年頃
CD[Membran 203300] t=13'24
Alessandro Arigoni (cond), Orchestra Filarmonica Italiana, Torino
演奏年不明


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2008/09/21
Mozart con grazia