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四手のためのピアノ・ソナタ ニ長調 K.381 (123a)

  1. Allegro con spirito ニ長調 4/4 ソナタ形式
  2. Andante ト長調 3/4 ソナタ形式
  3. Allegro molto ニ長調 2/4 ソナタ形式
〔作曲〕 1772年半ば頃 ザルツブルク

1780〜81年

姉ナンネルとの演奏のために作曲。 四手のためのピアノ・ソナタとしては、9才のときに作った「ハ長調 K.19d」の9年ぶりの第二作である。 ただし、作曲された時期は不明であり、最初は1781年作とされ、K.381 に位置づけられていた。 その後、チャールズ・バーニーの報告に

『ドイツ音楽の現状』 ロンドン、1773年
昨年11月のある手紙は、音楽的知識、演奏技術の両方でヨーロッパ中を驚嘆させたこの少年は楽器を使わせれば既に大マイスターであると知らせて来ている。 その手紙の筆者は少年の父の家に行って少年とその姉が一台のクラヴィーアで連弾するのを聞いた。
[ドイッチュ&アイブル] p.113
とあることから、1772年はじめ頃の作であると推定されていた。 アインシュタインはその推測に基づき、この曲を次のように特徴づけていた。
イタリア風シンフォニアを四手に編曲したものと見るのがよい。 もちろんそれは、二、三の管楽器群、トゥッティと伴奏とがはっきりわかれているシンフォニアの意味である。 そのためにモーツァルトはこの曲のアンダンテで、正当な楽器編成法の効果を用いている。 それは、彼が第一奏者の旋律を、第二奏者の《ファゴット》または《チェロ》の二重オクターヴで強化している場合である。
[アインシュタイン] p.369
自筆譜は姉ナンネルが持っていたがバラバラにされ、失われたページもあるため、全7葉中2葉が個人蔵で残るのみ。 プラートによる筆跡研究では、書かれたのはもう少しあとで、1772年半ばとし、「モーツァルト全作品事典」(ザスロー編)はそれを採用しているので、このページでも(上記のように)それに従っている。 ただし、[事典]では同じくプラートの説によりながらも、1773年末から74年初めに書かれたものとしている。

手紙にたびたび「2つの四手のためのソナタ」と記されていることから、同時期に作られた「変ロ長調 K.358」と双子の作品と見られる。

1777年12月8日、父からマンハイムの息子へ
おまえが今マンハイムに留まらなければならないなら、二人の生徒たち用に、四手用のソナタを2曲、小さな紙に写譜しておまえに送りましょう。
 
1778年1月17日、マンハイムからザルツブルクの父へ
お願いしたいことがありますが、おわかりですか? 二つの四手のためのソナタとフィッシャーの主題による変奏曲を少しずつ、なるべく早く送ってください! パリで大いに活用できるでしょうから。
 
1778年2月5日、父からマンハイムの息子へ
四手用のソナタ2曲とフィッシャーの変奏曲、それにロンドを手紙の小包で受け取ったことでしょう。
[書簡全集 III]

1783年アルタリア社から初版された。

〔演奏〕
CD [POCG-3407-8] t=14'01
エッシェンバッハ Christoph Eschenbach , フランツ Justus Frantz (p)
1974年4月、ベルリン
CD [Grammophon 429-809-2] t=15'25
エッシェンバッハ Christoph Eschenbach , フランツ Justus Frantz (p)
1975年、ハンブルク
CD [PHILIPS-422-516-2] t=12'55
ヘブラー Ingrid Haebler , ホフマン Ludwig Hoffmann (p)
1976年3月、アムステルダム
CD [WP ノンサッチ 27P2-2807] t=19'03
レヴィン, ビルソン (fp)
1981年
CD [VALOIS V4621] t=11'46
バドゥラ・スコダ Paul Badura-Skoda, デムス Jörg Demus (p)
1988年3月、ザルツブルク
CD [ASV CD DCA 799] t=16'01
フランクル Peter Frankl, ヴァーシャーリ Tamás Vásáry (p)
演奏年不明(1992年以前)
CD [BVCD 34037] t=17'34
ホグウッド Christopher Hogwood, アドラム Derek Adlam (clavichord)
2004年10月、ザルツブルク、モーツァルト生家

〔動画〕

〔参考文献〕


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2016/09/18
Mozart con grazia