| Mozart con grazia > 弦楽四重奏曲 > 第19番 ハ長調 「不協和音」 |
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K.465 弦楽四重奏曲 第19番 ハ長調 「不協和音」Quartet (Dissonant) in C for 2 violins, viola, violoncello
■編成 2 vn, va, vc |
ハイドン・セット第6番となるこの曲の第1楽章冒頭に不協和音に満ちた序奏があることから、「不協和音」という渾名で呼ばれていることは改めて説明する必要のないほど有名である。 その響きは当時としては理解し難いものであり、出版されたとき写譜の間違いとまで言われたという。 6曲はこの年の9月1日に「作品10」としてアルタリアから刊行され、ハイドンに捧げられているが、そのような特別な目的で書かれた作品の最後にあたるこの曲には、モーツァルトの前年末のフリーメーソン入信と深い関係があるという説がある。 ジャック・シャイエは彼の有名な著書の中で、「『魔笛』の解釈に取りかかってみると、不思議なことにモーツァルトに関する膨大な文献がいかに不備であるかがはっきりとわかる」と前置きしたうえ、次のように説明している。
私は、そのときまでに未解決であったその序奏にみられる奇妙な和声が闇と混沌を描く確固たる伝統に呼応していることを証明する機会に恵まれたのである。それでは、なぜこの時期にそのような作品を作曲者が必要としたのか。 シャイエは続ける。
・・・
『不協和音』四重奏曲の序奏をなすアダージオは、当時の人びとの目には、混沌とした闇を描いた一枚の絵としか思われなかった。 そしてそれはすぐ後のアレグロで炸裂する秩序と光の画像と激しく対立していた。 まさに、フリーメイスンの最も重要な標語の一つにみられる《混沌から秩序へ》である。[シャイエ] p.99
ところでこの四重奏曲は、ヨーゼフ・ハイドンがモーツァルトの「友愛の手」に導かれて殿堂の門に入る二ケ月前にハイドンに献呈されているが(モーツァルトは、そのときこの作品の作曲意図をたびたび彼に話したに違いない)、1784年12月の入信式以後彼によって書かれた最初の作品の一つであり、したがってその事件から受けた深い感動が最も激しく表われているはずの作品の一つであった。 周知のとおり、入門志願者は目隠しをされたままフリーメイスン結社の儀式のなかへ案内される。 すると、突然、目隠しがはずされ、彼は燦然と輝く光に目が眩んでしまう。ただし、ハイドンはこの『不協和音』四重奏曲の冒頭の前衛的な部分に対しては、近寄りたくないと思っていたという[ソロモン p.492]。[シャイエ] pp.99-100
■演奏
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CD[WPCC-4119] t=27'48 ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団 Vienna Konzerthaus Quartet 1952年頃、ウィーン |
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CD[DENON 28CO-2152] t=29'20 ベルリン弦楽四重奏団 Berliner StreichQuartett 1971年12月、ドレスデン・ルカ教会 |
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CD[TKCZ-79213] t=32'14 ウィーン室内合奏団 演奏年不明 |
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CD[TELDEC 72P2-2803/6] t=29'48 アルバンベルク 1977年 |
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CD[COCO-78061] t=28'13 ペーターセン四重奏団 Petersen Quartet 1990-91年、ベルリン |
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CD[NAXOS 8.550543] t=30'59 エーデル四重奏団 Éder Quartet 1991年10月、ブダペスト |
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