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K.492 オペラ・ブッファ「フィガロの結婚」

序曲と4幕28曲
 
Le nozze di Figaro
Opera buffa in 4 acts, overture and 29 numbers. Libretto by Lorenzo da Ponte
 
編成 2 fl, 2 ob, 2 cl, 2 fg, 2 hr, 2 tp, timp, 2 vn, 2 va, vc, cb
作曲 1785年10月末〜86年4月29日 ウィーン

第1幕

  1. フィガロとスザンナの二重唱 「5、10、20、30、…」
  2. フィガロとスザンナの二重唱 「奥様が夜中にご用の時は」
  3. フィガロのカヴァティーナ 「もしも踊りをなさりたければ」
  4. バルトロのアリア 「仇討ち、そう仇討ちこそ」
  5. スザンナとマルチェリーナの二重唱 「どうぞお先に、すてきな奥様」
  6. ケルビーノのアリア 「自分で自分がわからない」
  7. スザンナ、ドン・バジリオ、アルマヴィーヴァの三重唱 「何たることだ、その女たらしを追い出せ」
  8. フィガロと村の若者の合唱 「娘たち、喜んで花を撒きたまえ」
  9. フィガロのアリア 「もう飛び回れないぞ、愛の蝶よ」
第2幕
  1. ロジーナのカヴァティーナ 「愛の神様、慰めの手を差し伸べて下さい」
  2. ケルビーノのアリエッタ 「恋とはどんなものなのか」
  3. スザンナのアリア 「こっちへ来て、膝をおつきなさい」
  4. スザンナ、ロジーナ、アルマヴィーヴァの三重唱 「スザンナ、出ておいで」
  5. スザンナとケルビーノの二重唱 「開けてよ、はやく、スザンナ」
  6. フィナーレ 「出て来い、ふらちな小僧め」
第3幕
  1. アルマヴィーヴァとスザンナの二重唱 「ひどいぞ、今までじらして」
  2. アルマヴィーヴァのアリア 「ため息をつきながら召使の幸せを見るのか」
  3. 六重唱「この抱擁は母であることの証」
  4. ロジーナのレチタティーヴォとアリア 「今はどこに、あの甘く楽しい思い出は」
  5. スザンナとロジーナの二重唱 「そよ風が」 (手紙の二重唱)
  6. 村娘の合唱 「どうぞお受け取り下さい、奥方様」
  7. フィナーレ 「さあ、行進曲ですよ。参りましょう」
第4幕
  1. バルバリーナのカヴァティーナ 「なくしてしまった。どうしよう!」
  2. マルチェリーナのアリア 「牡山羊と牝山羊は」
  3. ドン・バジリオのアリア 「人生経験も乏しく」
  4. フィガロのアリア 「ちょっとは目を開けて見ろ、恋に盲目な男よ」
  5. スザンナのアリア 「とうとうその時が来たわ、早くおいで、美しい喜びよ」
  6. フィナーレ

登場人物 ... 初演のときの配役

ボーマルシェダ・ポンテ詞。
物語は「セビリアの理髪師」の続編にあたる。内容は伯爵夫人に仕えるフィガロとスザンナの結婚直前の騒動。原作のボーマルシェの喜劇はパリを始めヨーロッパ各地で人気があったが、 ウィーンでは上演禁止となっていた。それをダ・ポンテは原作から政治色を除き、オーストリア皇帝から上演許可をもらった。
初演は1786年5月1日ウイーンのブルク劇場、モーツァルト自身の指揮で。 ほとんど全部の曲がアンコールされた。年内に9回上演された。

文献

演奏
LD [東映 LSZS 00197] t=164分
演出 : フェルゼンシュタイン Walter Felsenstein
フィガロ ... デネ Jozsef Dene / スザンナ ... ラインハルト・キス Ursula Reinhardt-Kiss / アルマヴィーヴァ伯爵 ... クリスィヒ Uwe Kreyssig / 伯爵夫人 ... ファレヴィチ Magdalena Falewicz / ケルビーノ ... トレケル・ブルクハルト Ute Trekel-Burckhardt / バルトロ ... アスムス Rudolf Asmus / マルチェリーナ ... ショープ・リプカ Ruth Schob-Lipka / ほか オーバーフランク指揮コーミシェ・オーパーO, Cho, ; 1976年
LD [東映EMI TOLW-3551〜2] t=180分
演出 : ホール Peter Hall
フィガロ ... スクラム Knut Skram / スザンナ ... コトルバシュ Ilena Cotrubas / バルトロ ... リンツレル Marius Rintzler / マルチェリーナ ... コンドー Nucci Condo / ケルビーノ ... フォン・シュターデ Frederica von Stade / アルマヴィーヴァ伯爵 ... ラクソン Benjamin Luxon / 伯爵夫人 ... テ・カナワ Kiri Te Kanawa / ほか プリチャード指揮ロンドンPO、グラインドボーン音楽祭Cho, ; 1973
CD [EMI TOCE-9123-24] t=152'43
タッディ (B, フィガロ), モッフォ (S, スザンナ), シュワルツコップ (S, アルマヴィーヴァ伯爵夫人), ヴェヒター (Br, アルマヴィーヴァ伯爵), ほか
ジュリーニ指揮フィルハーモニア管弦楽団・合唱団, ; 1959
CD [CLASSIC CC-1064] (ハイライト)
ディスカウ (Br), プライ (Br), ヤノヴィッツ (S), マティス (S), トロヤノス (S), ジョンソン (Ms), 他
ベーム指揮ベルリン・ドイツ・オペラO, Cho, 1968
CD [ドイツ・シャルプラッテン 22TC-280] t=3'59(序曲)
スウィトナー指揮シュターツカペレ
CD [ポリドール POCL-1076] t=4'21(序曲)
プリチャード指揮ウィーンPO
CD [CBS SONY CSCR 8246] (27) t=4'44
グルベローヴァ (S) ; 1989
CD [EMI TOCE-7588] (6) t=2'35 (10) t=3'41 (11) t=2'53 (19) t=5'51 (27) t=5'12
シュワルツコップ (S) ; 1959
CD [COCO-78047] (23)行進曲 t=2'03
グラーフ指揮モーツァルテウム ; 1988
CD [PHILIPS PHCP-10552] t=4'36(序曲)
ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラ ; 1988
CD [EMI TOCE-6819] (10) t=3'39 (11) t=3'44 (12) t=2'53 (28) t=3'01
デスデリ (Br), 他 ; 1959-1987
CD [POCA-1132] (11) t=2'47
オッター (MS) ; 1995
CD [L'oiseau Lyre 458 557-2] (15) t=4'43
スカルトゥリーティ (Br) ; 1996
CD [WPCS-21094] (9)
(9) シャリンガー (B)
(10) マルジョーノ (S)
(11) ラング (MS)
1993
CD [UCCG 1091]
コジェナー (Ms), スヴィエルチェフスキー指揮プラハ・フィルハーモニー管弦楽団
2001

編曲演奏
CD [クラウン CRCC-10] (11) t=2'36 (9) t=3'20 (23) t=2'07 (22) t=1'45
山下和仁, 尚子 (g)
1991, 山下編曲
CD [CBS SONY 32DG83] (11) t=3'06
高橋美智子 (glass harp)
毛利蔵人編曲, チェンバロ伴奏
CD [SONY SRCR-9101] t=t'44 ベートーヴェン編曲 ; t=10'23 ツェルニー編曲
カツァリス (p)
1992
CD [SRCR-9429] t=18'39
モッツァフィアート
1992, ザルトリウス編曲
CD [POCG-4131] t=12'56
シュルツ (fl), シェレンベルガー (ob)
1987
編者不詳
CD [harmonia mundi 3903008] t=8'47
ブダペスト管弦Ens
1989
ヴェント編曲
CD [EMI 7243 5 55513 2 0] t=8'29
トリオ・ディ・クラローネ (basset-hr)
1985
R.Schottstadt編曲
CD [GLOSSA GCD 920602] t=9'42
シュタドラー・トリオ (basset-hr)
1996
CD [CAMPANELIA Musica C 130076] (11) t=2'08
ズュス (hp), シュトル (cb)
1998
CD [BICL 62193]
近藤研二、松井朝敬(ウクレレ)
2006
CD [PCCY 30090]
ディール (p), ウォン (bs), デイヴィス (ds)
2006


ダ・ポンテの回想
モーツァルトのために私が書くことになっていたドラマについて、私ははっきりした考え方をしていた。彼の才能の大きさからして、 大きく複雑で高尚な素材が要求されるものと理解していた。ある日、彼と話していると、彼は私にボーマルシェの芝居「フィガロの結婚」をオペラにするのは簡単かとたずねた。 この提案は私の気に入り私は約束した。しかし大きな障害があった。というのは、皇帝により、この芝居が一般人向けには自由に書かれ過ぎているという理由でドイツ劇場で 上演することが禁止になったばかりのところだったのだ。

マイケル・オ・ケリーの回想

3つのオペラがテーブルの上に並んだ。レジーニ、サリエリ、モーツァルトの作品だ。3つの作品はほぼ同じ頃に上演可能の運びになり、初演を争っていた。 3人の性格はそれぞれ異なっている。モーツァルトはまるで火薬のようにすぐ火のつく男で、もし自分の作品が最初に上演されなかったら、スコアを火の中に放り込んでしまうと言っていた。 その反対に、レジーニはモグラのように闇の中で、秘かに優先権を得るための工作をした。宮廷楽長サリエリは利口で鋭い男で「ひねくれた知恵」の持ち主だった。 私は最初のオーケストラによるリハーサルのことを憶えている。モーツァルトは深紅のコートを着て、金のレースのついた礼帽をかぶり舞台に立っていた。 フィガロの歌「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」で、ベヌッチが活気に満ちた堂々とした声で歌った。モーツァルトは小さな声で「いいぞ、ベヌッチ」と何度も言っていた。 そしてベヌッチが「ケルビーノ、進め、勝利へ、軍の栄光へ」という結びのところまでくると、ものすごい大声を出した。その効果は電撃のようで、 舞台上の出演者たちもオーケストラも、皆がいっせいに喜びの感情に包まれたかのように「ブラヴォ、万歳、偉大なモーツァルト」と連呼した。 小柄な先生は何度もお辞儀をして、熱狂的な拍手に答えていた。

 

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2001/09/02
Mozart con grazia